辻・本郷税理士法人 理事長 税理士・公認会計士 徳田孝司

辻・本郷税理士法人(本部:東京都新宿区)は、全国に65の拠点を展開し、顧問先数が1万2000件を超える日本最大級の会計事務所である。後継者不在に悩む会計事務所を合併や承継でグループに加えて成長してきた同社は、会計業界を取り巻く環境の変化に対応すべく、新たな時代に適応する人材採用と育成に力を入れつつ、最新テクノロジーの導入による生産性向上への取り組みを推進している。4年前に理事長に就任した 徳田孝司氏(写真)に、巨大な組織の運営や近年の取り組みについて伺った。(写真撮影 市川法子)

全国65拠点、顧問先1万2000超の巨大会計事務所

―― 辻・本郷税理士法人は、日本全国に事務所を展開する国内最大級の会計事務所です。各種士業法人やコンサルティング会社で構成される辻・本郷グループの中核組織でもあります。
同社は、後継者不在に悩む会計事務所を事業承継やM&Aでグループに加える形で成長を続けています。
今回の取材では、辻・本郷税理士法人の理事長の徳田孝司先生に、創業者で現会長の本郷孔洋先生から理事長職を引き継いだ経緯や、巨大組織の運営の実際、時代に即した人材育成などについて伺います。
まずは、辻・本郷税理士法人の沿革を簡単に紹介していただけますか。

徳田 辻・本郷税理士法人は、平成14年の税理士法改正のタイミングで、東京・渋谷の辻会計事務所と新宿の本郷公認会計士事務所が一緒になり、同年4月にスタートしました。
当初、現場は渋谷と新宿で個別に活動していましたが、3年後の平成17年に統合しました。
その後は、今ご紹介いただいたように全国各地の事務所とご縁を頂きながら拠点を増やしてきました。現時点で65事務所を展開しています。

―― スタッフ数と顧問先数はどのくらいになりますか。

徳田 従業員数はグループ合計で約1600人、お客様の数は1万2000社を超えています。

―― 税務顧問の顧客は年間でどのくらい増えていますか。

徳田 昨年で約1000件です。

―― 金融機関との強固な連携も、貴社の特徴のひとつですね。

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