左から十六銀行の佐藤裕之氏、株式会社三菱UFJ銀行の稗田英明氏、
日本パートナー税理士法人の神野宗人先生、税理士法人タスクマネジメントの杉山美智晴先生、
税理士法人ガイアの野口省吾先生、岐阜県信用保証協会の川添康正氏、株式会社三菱UFJ銀行の金子圭一氏

TKC全国会 副会長/税理士法人タスクマネジメント 代表社員 税理士 杉山美智晴
日本パートナー税理士法人 取締役副所長 税理士 神野 宗人
税理士法人ガイア 理事長 税理士 野口 省吾
株式会社三菱UFJ銀行 TKC事業室 室長代理 稗田 英明
岐阜県信用保証協会 保証業務部 部長 川添 康正
十六銀行 企業支援部 融資企画グループ 課長 佐藤 裕之
株式会社TKC SCG営業本部 MIS推進部長 高橋 栄一

「TKCモニタリング情報サービス」は、税務署に提出した電子申告と同じデータや月次巡回監査後の試算表データを金融機関に開示し、融資の審査や格付けに利用できるサービスである。税務署に提出したものと同じ決算書が提供される仕組みだけでなく、日々の会計処理から決算・申告まで一気通貫で処理できるシステムや、税理士法に基づく書面添付等によって、決算書そのものの信頼性を高めており、金融機関から高く評価されている。同サービスは中小企業と金融機関の関係を良好にし、円滑な資金調達に役立つことから、TKC全国会が中心となって普及に向けた努力が重ねられている。現在は新型コロナウイルスの広がりが深刻さを増しており、その影響が経済にも多大な影響を及ぼしている。このようなとき、会計事務所による資金調達支援は、中小企業が困難な状況を乗り越えるための光明となるだろう。本稿では、TKC全国会の先生方や、金融機関の皆さんにお集まりいただき、「TKCモニタリング情報サービス」の意義と、大難の時代の中小企業支援についてお話しいただいた。(撮影 岩本 剛)

会計事務所と金融機関が中小企業支援で連携

―― 「TKCモニタリング情報サービス」は、企業が税務署に提出したものと同じ内容の決算書や申告書などを金融機関に開示するサービスです。
信頼性の高い財務情報をスピーディに入手し、融資の審査や格付けに利用できるため、会計事務所と顧問先企業、金融機関の三者間の信頼関係構築に役立つプラットフォームとして、利用者を増やし続けています。
本日の取材では、TKC会員事務所の先生と金融機関、TKCの皆様に、このサービスの仕組みやメリット、今後の期待などについて伺いたいと思います。
まずは皆様に簡単な自己紹介をお願いします。
東海エリアを中心とする税理士法人タスクマネジメントの杉山美智晴先生からお願いします。

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