左から戦略法人保険営業塾塾生で株式会社PVAPの岸 雅則氏、プラナエンジニアリングの田中智史社長、エフピーステージの五島 聡社長

会計事務所と顧問先企業との関係は、十年、二十年と長く続くのが普通だった。しかし近年では、そのような会計業界の常識にも変化が表れている。会計事務所が提供するサービスに満足できなければ、契約解除を申し出る経営者が増えているのだ。
そこで本稿では、中小企業経営者に財務・事業承継コンサルティングを行うエフピーステージ株式会社(東京都港区)と共同で、会計事務所を代えた経営者にインタビューを行い、顧問税理士の交代はなぜ起きるのかを探る。
第1回は、株式会社プラナエンジニアリング(埼玉県さいたま市)代表取締役社長の田中智史氏(写真中央)にお話を伺った。同社は各種制御盤の設計・製作を行う企業であり、優れた技術と顧客第一の姿勢で発展を続けてきた。しかし、利益が出ているのに資金繰りが安定しない状況が長く続き、12期目にはついに債務超過による経営危機に陥った。同社の顧問税理士が交代したのはこのときである。

技術力で顧客から信頼を得ている企業が経営危機に

―― 本日は、株式会社プラナエンジニアリングの田中智史社長にお話を伺います。はじめに、貴社の概要をお聞かせください。

田中 株式会社プラナエンジニアリングは、各種制御盤の設計・製作を行っている会社です。
設備の心臓部ともいえる制御盤に関するノウハウを長年積み重ねており、設備新設から安定操業、性能向上や改善、設備更新、移設など、設備のライフサイクル全般に関わるご支援を行っています。

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