日本全国の会計人ネットワークによるコンサルティングファームである株式会社日本BIGネットワーク(東京都中央区。以下 Ja-BIG)と、企業間電子商取引プラットフォーム「BtoBプラットフォーム」を運営する株式会社インフォマート(東京都港区)の提携が注目されている。利用企業数40万社、年間流通金額11兆円の「BtoBプラットフォーム」を、Ja-BIGの会員事務所の顧問先企業が活用することで、インフォマートと会計事務所、その顧問先中小企業のそれぞれでさまざまなメリットが得られると期待されている。Ja-BIG代表取締役の岩永經世氏(写真左)、インフォマート専務取締役の長濵 修氏(同右)に、提携の経緯や期待されるメリットなどについて伺った。(撮影 岩本剛)
全国ネットワークで中小企業をサポート
―― 本日は、IG会計グループの代表で株式会社日本BIGネットワーク(以下、Ja-BIG)の代表取締役である岩永經世先生と、株式会社インフォマート専務取締役の 長濵 修さんにお話を伺います。
両社がタッグを組んで、会計事務所とその顧問先の中小企業にどのようなサービスを展開していくのかについてお聞きしたいと思います。
まずは岩永先生に、Ja-BIGの近況について伺います。
岩永 Ja-BIGは平成26年、50事務所に共同出資していただいてスタートしました。今年で6年目に入ります。
現在の会員数は87事務所です。これを3年後には300事務所に増やし、それぞれの事務所が未来会計、MAS監査で年商1億円を達成することを目指しています。
そのために、既存の会員の先生方には、四半期ごとに定例会の形で、1泊2日の勉強会を実施しています。
新規の会員事務所には、1年間の研修を通じて未来会計、MAS監査の体系をしっかり身に付けていただきます。
この2つの活動がメインですが、取り組みの成果は着実に表れているという印象です。
もうひとつの取り組みとして、日本の地域活性化を図るべく設立した、一般社団法人日本地域活性化推進機構(JENCA:Japan Experts Network Consortium Association)が挙げられます。