税理士法人植松会計事務所 代表税理士の植松正美氏(右)と所長税理士の植松知幸氏(左)

税理士法人植松会計事務所(仙台市宮城野区)は、開業と同時にTKCに入会した、TKC一筋の会計事務所である。創業以来、巡回監査報告書の徹底活用を図り、顧問先の健全な成長発展を支援し続けてきた。昨年(平成31年)には、TKC全国会における「会計で会社を強くする=五つ星企業」推進運動において、TKC全国会事務所総合表彰全国第1位を獲得している。さらに同年には、第27回飯塚毅賞を単独受賞している。一方で、職員の経営感覚、および顧問先経営者の経営能力向上を目指し、古くからマネジメントゲーム(戦略MG)の啓発・普及にも取り組んできた。そこで今回、「会計には力がある」を信条に、粘り強く顧問先に月次巡回監査および月次決算を続けてきた、税理士法人植松会計事務所代表の植松正美氏に、中小企業支援における会計事務所のあり方と、会計の力を信じた顧客拡大戦略についてお話を伺った。(写真撮影 市川法子)

TKC手法を愚直に続けて10年140件を達成

―― 本日は、仙台駅から徒歩10分の場所にある、税理士法人植松会計事務所にお邪魔しています。創業者で代表の植松正美先生は、TKC東北会会長、全国会副会長もお務めになるなど、TKC会員として活躍されており、事務所は昨年、TKC全国会事務所総合表彰全国第1位を受賞されました。そこで本日は、植松会計の成長・発展の要因について、植松先生にお聞きします。まずは、事務所の歴史についてお聞かせください。

植松 当事務所は昭和53年1月に開業しましたが、その前年に、私はTKCと出会い、そして入会しました。つまり、TKC会員事務所として植松会計はスタートしたのです。

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