アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.の谷川美紀副社長(左)とアヴァンギャルド・スターシップグループの畠 嘉伸先生(右)

決済の繰り越しやポイントを使った経費削減、顧問料などの未回収リスクの予防、不正経理の予防など、法人カード決済には企業にも会計事務所にも多くのメリットがある。時代の流れがキャッシュレスへと向かうなか、平成29年、国税のクレジットカード納付ができるようになったこともあり、この法人カード決済が脚光を浴びている。そこで今回は、顧問先でのクレジット納付を積極的に推進している北陸最大のコンサルティングファームであるアヴァンギャルド・スターシップグループと、日本の中小企業へのカード決済の普及を精力的に進めているアメリカン・エキスプレス・インターナショナルを取材した。日本における法人カード決済の現状や、会計事務所とクレジットカード会社との協業について、アヴァンギャルド・スターシップグループ 株式会社スターシップホールディングス代表取締役兼CEOの畠 嘉伸氏(写真右)と、アメリカン・エキスプレス・インターナショナル,Inc.法人事業部門 副社長の谷川美紀氏(同左)にお話を伺った。

会計事務所とクレジットカード会社の協業

―― 本日は、北陸地域最大級のコンサルティングファーム、スターシップホールディングスの畠代表と、世界トップブランドのクレジットカード会社、アメリカン・エキスプレス・インターナショナル 法人事業部門の谷川副社長に、両社の協業についてお聞きします。まずは、顧問先黒字率が約7割という実績を誇るアヴァンギャルド・スターシップグループの沿革と現在の基幹事業について、畠先生にお伺いします。
 始まりは、昭和49年の会計事務所創業時になります。私自身はM&Aや企業再建など、いくつかの会社でさまざまな仕事に携わった後、平成16年より税理士法人畠経営グループでの経験を経て、平成30年9月代表社員を辞任、平成30年12月に新しい会計法人を設立しました。
 平成18年からM&A事業に取り組み始め、現在はそのM&A業務と人材紹介事業を中心に、中小企業の事業承継、およびゴーイングコンサーンをテーマに、お客様の100年企業の実現に向けてサポートさせていただいています。
―― 最近、顧客サービスの強化を目的に、クレジットカード会社と協業する会計事務所が増えていますが、スターシップホールディングスでは数あるクレジットカード会社のなかで、なぜアメリカン・エキスプレスを選ばれたのでしょうか。
 アメリカン・エキスプレスさんは、固定費以外もクレジットカード決済ができます。これが一番の理由です。昨年から、国税のクレジットカード納付ができるようになり、キャッシュフローがとても楽になりました。例えば、3月15日の支払いのときにカード決済で支払うと翌月の決済になるので、1カ月の猶予ができ、とても便利です。
 もう1点は、限度額が決まっているクレジットカード会社さんが多いなか、アメリカン・エキスプレスさんは一定の可能枠を設定せず利用可能枠がカード会員様ごとに設定されるということです。これもとても便利だということで、お客様が喜ぶことを第一に考え、アメリカン・エキスプレスさんと協業するに至りました。
 私は、国税のクレジット納付を推進すべきとの考えですので、アメリカン・エキスプレスさんの対応は大変ありがたいと思っています。
谷川 国税のクレジット納付は多くのニーズがあります。アメリカン・エキスプレスの法人事業部門は法人に対するスキームを構築し限度額に対しても柔軟に対応できますから、納付に際して多様な選択ができます。当社は、畠先生のように顧問先でのクレジット納付を推進される先生や、クレジット納付に関するフォローをご希望される全国の会計事務所さんと協業させていただいています。

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