SMC税理士法人グループは、平成元年に岐阜県多治見市でゼロから独立開業。現在では名古屋に本社を移転して、愛知県、岐阜県(多治見市、中津川市)、東京都、埼玉県の5拠点でグループ総勢50名、年商4.7億円の圧倒的な実績を上げている。成長の核になっているのは経営計画を基軸にした経営支援業務「MAS監査」。約149社の顧問先にMAS監査を提供し、今やMAS監査業務単体での売上は1億円を超える。SMC流MAS監査は会計事務所向けにパッケージ化され、「No.1実践塾」として受講事務所は延べ100事務所を超える。また塾の卒業生を対象にした実践コミュニティである「チームTassei」では10,000社の中小企業をMAS監査で元気にするための活動を行っている。同グループ代表の曽根氏に同社設立からの歩み、SMC流MAS監査の特徴や会計事務所向け事業の現状についてお話を伺った。
── SMC税理士法人の沿革について教えてください。
曽根 もともと、私は監査法人で働いていましたが、監査の仕事が自分には合わず、平成元年に岐阜県多治見市で独立開業しました。それから20年近く、税務会計に従事しました。その間、税務会計は監査より面白いと思っていましたが、税務会計だけではお客様の経営がよくならないとも感じていました。
自分たちのテーマはいつも、「自分たちと関わるお客様をよくしたい、あるいは成長させたい」という思いでした。そこで平成5年に、会計事務所とは別に、研修やセミナー、塾など、経営者の教育を行う「株式会社経営クラブ」(後の株式会社SMC総研)という会社を設立しました。平成19年に社員の岡本が税理士試験に合格したのを機に法人化し、同時に岐阜県中津川市にも事務所を出しました。
多治見と中津川では関わる中小企業が少ないことと、1社でも多くの中小企業をよくしたいのなら、もっと市場の大きいところに出るべきだと考え、平成26年に名古屋市に事務所を出しました。平成28年に本社を名古屋に移し、現在では東京と埼玉にも進出し、5カ所に事務所があります。現在、総勢50名、年商は4・7億円くらいになりました。