ワイズ・パートナーズ税理士法人 代表社員 税理士 小西孝幸
代表社員 税理士 小林将也
ワイズ・パートナーズ税理士法人(東京都千代田区)は、事業承継を専門とする会計事務所だ。設立は平成24年とまだ歴史は新しいものの、既に300以上の事業承継案件に携わり、急速に実績を重ねている。中小企業の事業承継が大きな社会的課題となっている現在の日本の状況で、同会計事務所への注目は今後も増していくだろう。実際にセミナーの開催や書籍の出版など、さまざまな立場の方へ向けた活動も増えているのだという。本稿では、ワイズ・パートナーズ税理士法人の代表社員である小西孝幸氏(写真左)と小林将也氏(同右)のお二人に、なぜ事業承継へ特化することを決意したのか、どのような取り組みに注力しているのかなど、その活動についてお話を伺った。(写真撮影:市川法子)
大型税務調査案件を機に独立開業を決意
―― ワイズ・パートナーズ税理士法人は、事業承継専門の会計事務所です。メディアで「大廃業時代」が謳われる現在の日本では、事業承継は大きな社会的課題のひとつとして、さまざまな業界から注目を集めています。同事務所は、事業承継に特化した会計事務所として近年多くの実績を積んでいます。
本日はそのワイズ・パートナーズ税理士法人の代表社員である小西孝幸先生と小林将也先生のお二人にお話を伺います。まずは、貴事務所の概要についてご紹介ください。
小西 ワイズ・パートナーズ税理士法人は、税理士4名で平成24年7月に設立した事務所です。私たちの最大の特徴は事業承継を専門としている点です。
個人の方ではなく、中小企業のオーナーだけをお客様としています。また、私たちは資産税特化の事務所ではありますが、相続税申告業務は事業にしていません。会社が次の経営者にバトンタッチできるよう、あくまで事業承継の領域だけに特化した事務所です。
もちろん、税務顧問も事業にしていません。ですから、税理士の先生方と連携する機会も多くあります。
―― ご自身の足跡についてお聞かせいただけますか。
小西 税理士を目指して勉強を始めたのは大学生のころです。在学中に3科目合格して、新卒で都内の大手税理士法人へ入社しました。もちろん、資格を取得したかったのですが、実務をスタートするとそれがとてもおもしろく、勉強がおろそかになってしまいました。その結果、働き始めてから10年ほどかかってようやく合格することができました。