クオリアグローバルマネジメント株式会社 代表取締役 渡邉拓久氏
全国に6万8000件あり、その数はコンビニ以上といわれる歯科医院。過当競争のなか、歯科医院経営は年々厳しくなっており、経営に危機意識を持たれている医院長先生も少なくない。会計事務所出身コンサルタントである
渡邉拓久氏が率いるクオリアグローバルマネジメント株式会社(岐阜県多治見市)は、そのような歯科医院支援に力を入れ、40件以上の歯科医院をMAS監査で支援している。支援先の90%以上が増収増益で年商1億円を超える「歯科医院向けMAS監査」を会計事務所にカスタマイズし、2018年より「歯科MAS習得塾」としてそのノウハウを全国の会計事務所に提供している。同社代表の渡邉氏に、同社設立からの歩み、「歯科医院向けMAS監査」の可能性についてお話を伺った。(写真はクオリアグローバルマネジメント株式会社のオフィス)
── クオリアグローバルマネジメント株式会社について教えてください。
渡邉 クオリアグローバルマネジメント株式会社(以下、QGM)は、2013年12月に「MAS監査」の専門会社として設立し、14年1月から事業を開始しました。私がコンサルティング業務を行い、他のスタッフがMAS監査を展開しています。
別の部門ではデザイナーやプログラマーが支援先のお客様のホームページや販促グッズを作成するなど、お客様の「売上アップ」の支援を社内で連携して行っています。
設立当初は業種を問わず、MAS監査を通した経営支援を行ってきましたが、現在は医科・歯科・建設・美容院関係など、業種が割と固まってきていると思います。
── QGM設立から現在に至るまでにどのような課題がありましたか。
渡邉 いろいろな課題がありました。まずは「お客さんを増やす」ことです。当社は会計事務所ではありませんので、会計事務所という母体がないなかでの営業展開をどうしていくのかが大きな課題でした。
また、お客様ができても「MAS監査自体をどのように毎月運営していくのか」「MAS監査を運営しながらどうやってお客様に毎年契約を更新していただくのか」という課題がありました。