青山公認会計士事務所 所長 公認会計士・税理士 青山恒夫
呉税理士事務所 所長 税理士 呉 尚哲

経営計画作成と会社の仕組みづくりを通じ、中小企業経営者の経営サポートに力を入れている青山公認会計士事務所(東京都荒川区)。所長の青山恒夫氏は、会計士として監査法人時代に株式上場支援の経験を積み、独立後は税理士として中小企業のさまざまな課題解決に取り組んできた。特に、数年前から管理会計による経営支援に注力。未来会計に対する独自の視点と、Excelを活用した実践的その手法は、年間300時間に及ぶセミナーやDVDを通して、多くの会計人に影響を与えてきた。平成28年には「管理会計を起点とする経営支援研究会」を設立。全国の会計人へ、中小企業の経営支援における管理会計の重要性を訴えるとともに、会員の知見を結集して、会計人が実務で使えるExcelテンプレートの作成などに取り組んでいる。今回の取材では、同研究会を主宰する青山恒夫氏と、会員である呉税理士事務所(東京都渋谷区)所長の呉 尚哲氏に、「管理会計を起点とする経営支援研究会」の概要と、これからの会計人が目指すべき未来会計のあり方・考え方について伺った。(写真撮影:市川法子)

管理会計を起点とする経営支援研究会

―― 本日は、青山公認会計士事務所の青山先生が立ち上げられた「管理会計を起点とする経営支援研究会」の趣旨や取り組みについて、青山先生と会員である呉税理士事務所の呉先生に伺っていきます。青山先生には、本誌の平成28年6月号で「管理会計を活用した中小企業の経営支援」についてご紹介させていただいていますが、まずは、その後の展開を含め、近況についてお話しください。

青山 私はずっと以前から、中小企業の経営支援には未来を語ることが重要だと考えてきました。その思いを広めるために立ち上げたのが「管理会計を起点とする経営支援研究会」です。
平成28年の7月から準備を始め、10月に研究会を設立しました。私の講座に参加された方や、フェイスブックなどで交流のある方々を中心に会員募集をスタートしました。
同時に、管理会計と相性のよいExcelの活用ファイルの作成に取りかかりました。これにより、具体的な操作手法が確立され、会員の皆様に受け入れられるようになっていったと思います。
また、上場企業の社員向け管理会計セミナーの充実にも注力してきました。現在、管理会計基礎、原価計算、設備投資、予算作成、経営分析、財務会計基礎、財務諸表の読み方という内容になっていますが、管理会計のコンテンツとしては、トップクラスの豊富さだと自負しています。これまで管理会計に関連するDVDも9本制作販売しています。
そのほか、平成30年10月からはYouTubeからの発信にも取り組み始め、31年1月にはホームページも開設しました。個人的には、平成29年4月から学校法人監査の責任者も務めています。

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