かがやき税理士法人 統括代表社員 公認会計士・税理士 稲垣 靖
かがやき税理士法人は、愛知県安城市を本拠に東海・東京エリアで6拠点を展開し、監査法人や行政書士法人、社会保険労務士法人など7社で構成される、かがやきグループの中核組織である。会計事務所を窓口としたワンストップサービスを強みとする同グループは、多様な顧客ニーズへの対応と商圏拡大を図るべく、昨年春に東京JAPAN税理士法人・経理バンクグループとの経営統合を実施。大型事務所同士のM&A事例として話題を集めた経営統合から1年、新事業年度を迎えた同グループは、最新のITを活用して徹底的に効率化を図った「新経理業務BPOサービス」を今後の中核事業に位置付けることを発表した。グループ代表の稲垣 靖氏に経営統合の経緯、今後の成長戦略とその狙いを中心に伺った。(写真撮影:畑嶋信輔)
東海・東京エリアにまたがる大型士業グループ
―― 本日は、かがやき税理士法人の代表である稲垣 靖先生にお話を伺います。
かがやき税理士法人は、愛知県安城市に本部を置く、かがやきグループの中枢をなす会計事務所です。かがやきグループは税理士法人をはじめ、監査法人、行政書士法人、社会保険労務士法人、コンサルティング会社などの組織で構成される大型士業グループです。
昨年春には、東京と神奈川に拠点を持つ東京JAPAN税理士法人・経理バンクグループと経営統合し、東海エリアだけでなく東京エリアへの進出を果たしています。
まずは、稲垣先生のこれまでの歩みを振り返っていただけますか。
稲垣 私は大学院在学中の平成2年に公認会計士の第2次試験に合格し、翌年4月に当時の中央新光監査法人(後の中央青山監査法人)の名古屋事務所に入りました。
そこで6年勤務し、平成8年に退所して、生まれ育った安城市で稲垣公認会計士事務所を立ち上げました。30歳のときです。もともと30歳で独立したいと考えていたので、ちょうどよいタイミングでした。
―― 計画どおりに独立されたわけですね。
稲垣 実は、それほど計画的ではなかったのですが(笑)、結果としてそうなりました。
独立したといっても、半年間は中央青山監査法人グループのM&Aコンサルティング会社で学ばせていただいたので、事務所の設立記念日はスタッフ第1号が入った平成9年3月1日にしています。