税理士法人レディング代表社員公認会計士・税理士 木下勇人

税理士法人レディング(名古屋市中区)は、相続を専門とする会計事務所である。同事務所は決して規模は大きくないものの、不動産を中心とした相続にまつわる周辺領域のサービスをワンストップで提供できるのが大きな特徴である。このような領域を専門にしているのは、代表社員である木下勇人氏の経験が大きい。木下氏は自身が10代のころに父親の急逝を経験し、相続にまつわる苦労を身をもって体験しているのだ。現在、木下氏は同業の会計事務所に向けて自身のノウハウを共有する活動に注力している。その意図はどこにあるのだろうか。今回の取材では、税理士法人レディングの代表社員である木下氏に、同事務所の取り組みについてお話を伺った。(写真撮影:市川法子)

自身の相続の経験から税理士の道へ

―― 名古屋を拠点に活動する税理士法人レディングは、相続案件に特化している会計事務所です。同事務所は相続そのものだけではなく、その周辺領域まで支援を展開していることで知られています。
本日は、代表社員の木下勇人先生にお話を伺います。まずは貴事務所の沿革をお聞かせください。

木下 税理士法人レディングは、10年前に名古屋で設立しました。設立当初は5畳ほどの小さなレンタルオフィスでした。そこから1年後に税理士法人へ移行し、オフィスも現在本社が入っている富士火災名古屋ビルへ移転しました。現在はこのビルで9年目になります。東京事務所は平成29年に開設しました。

―― 東京へ進出したきっかけを教えてください。

木下 平成27年ごろ、税理士向けのセミナーを事業とする株式会社ファルベ(東京都中央区)の石川真樹氏と出会いました。
当初はセミナー講師としてのお付き合いだったのですが、石川さんは不動産をメインにサービス提供することを考えていました。私も石川さんの考えに賛同して一緒に東京へ出てきました。このとき、税理士法人レディングから税理士法人ファルベ不動産という名前に変更しています。

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