左からセミナーBOOK株式会社取締役執行役員 COOの武渕将弘氏、代表取締役副社長 CTO 事務局長の福田英明氏、代表取締役社長 CEOの大野 晃氏、取締役会長の伊東大介氏、取締役執行役員 COOの砂田桂吾氏

セミナーBOOK株式会社(東京都千代田区)は、一般社団法人中小企業税務経営研究協会を設立するなど、会計業界の発展に尽力している
大野 晃氏が中心となり、新たに設立された企業である。同社の事業は、会計事務所向けのポータルサイト「セミナーBOOK」の運営だ。 「セミナーBOOK」は、さまざまな組織が開催する会計事務所向けのセミナー情報を検索し、ブックマークができる点が特徴である。セミナー情報を集約的に管理できるため、メルマガやDMで届いていたセミナー情報を個別で管理する煩わしさを解決する。本稿では、セミナーBOOK株式会社の代表取締役社長CEOである大野氏を中心に、同社の創業メンバー5名にお話を伺った。

セミナー情報を集約したサービス

―― 本日はセミナーBOOK株式会社の創業メンバー5名の皆様に、同社の取り組みについてお話を伺います。まずは大野先生に立ち上げの経緯をご紹介いただきます。

大野 私たちは税務や相続、経営などさまざまな企業が開催する、会計事務所向けのセミナー情報をカテゴリー別に検索できる「セミナーBOOK」というポータルサイトを運営しています。
この「セミナーBOOK」のアイデアを思いついたのは、私がハワイにいたときでした。当時、私は会計事務所のM&Aも経験し、セミナー情報を受け取る側でもあり、セミナー情報を発信する側でもありました。しかし、そのセミナー情報を受信したり、発信したりする手段はメルマガかDMくらいしかありませんでした。私が海外にいたからかもしれませんが、全てのセミナー情報が集約されている場がほしいと感じたのです。

―― 自らニーズを感じたのですね。

大野 もちろん、それだけが「セミナーBOOK」を立ち上げた理由ではありません。私は今後「税理士2・0」の時代がくると考えています。

―― 「税理士2・0」とは、どのような時代なのでしょうか。

大野 これまでの「税理士1・0」時代は、税理士という資格を持っていることで特定の業務をすることができ、それだけでバッジを持っている価値があった時代でした。ただ、インターネットが浸透した現代社会では、特定の業務ができることそのものには価値はありません。そこで、「税理士2・0」時代のキーワードとなるのが「信用」です。

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