ロータックス法律会計事務所 所長 弁護士・税理士 白木智巳

ロータックス法律会計事務所(大阪市北区)の所長である白木智巳氏(写真)は、平成22年に弁護士として独立・開業した。開業以前から弁護士として破産案件を専門としていた白木氏であったが、現在は弁護士のみならず税理士としても登録し、法律だけではなく、会計税務やMAS監査も提供している。この転換には現在掲げている「安心笑顔の実現」という理念が関係しているというが、どのような経緯があったのだろうか。さらに、同事務所では自身で会計事務所としての業務を展開しているだけではなく、他の会計事務所を支援する取り組みも展開している。本稿では、ロータックス法律会計事務所の所長である白木氏に、同事務所の足跡や取り組みについてお話を伺った。(写真撮影:市川法子)

交通事故がきっかけに

―― 大阪市を拠点とするロータックス法律会計事務所は、その名のとおり法律・会計税務・経営を事業の領域としている士業事務所です。所長である白木智巳氏は、弁護士だけではなく税理士としても登録し、経営コンサルタントとしての支援も展開しています。
また、ロータックス法律会計事務所は弊誌に初登場となります。まずは、貴事務所の足跡をご紹介ください。

白木 私は平成14年に弁護士として登録しました。一般民事事件や刑事事件も担当しましたが、主に破産専門の弁護士として活動していました。
その後、中国の法律に興味があり、弁護士として5年勤めた後、平成19年から上海に留学しました。ただ、あまり肌に合わずに2年間で帰国することになりました。留学当時は、上海で日本の大企業の現地法人の仕事を担当していました。
ちょうど上海にいた平成20年にリーマン・ショックがありました。ですから案件のほとんどは、M&Aのデューデリジェンスとリストラでした。デューデリジェンスは基本的には決まった内容ですから、私である必要はないと思いましたし、私は労働者保護の考え方が強かったので、リストラも苦痛で仕方ありませんでした。
帰国後は少し充電して、平成22年に弁護士事務所を開業しました。一般民事事件を担当することもありましたが、やはり専門は破産です。その後、平成24年に税理士として登録しました。

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