税理士法人松岡会計事務所 代表 税理士 松岡敏行

税理士法人松岡会計事務所は創業42年、大阪府八尾市に事務所を構える、企業経営サポートの総合病院型会計事務所である。経験豊富な相続税業務を中心に、資産税業務、社労士業務、クラウド会計と、幅広くサービスを提供。業種ごとに専門特化した担当者を配置するとともに、外部専門家も含めた各分野のエキスパートがチームで対応するサービスは、高く評価されている。代表の松岡敏行氏(写真)が出版した相続実務マンガをきっかけに、金融機関やハウスメーカーからのセミナー依頼が殺到。顧客拡大に大きく貢献してきた。また、今年5月に代表に就任したばかりの松岡氏に、後継者としての心構えや、今後の会計事務所経営のあり方についてお話を伺った。(写真撮影:市川法子)

相続について描いたマンガが事務所成長の起爆剤となる

―― 本日は、ここ数年で飛躍的に成長されている税理士法人松岡会計事務所の成長戦略について、代表の松岡敏行先生に伺います。まずは事務所の沿革と、松岡先生のご経歴からお聞かせください。

松岡 松岡会計事務所は、父が八尾市で開業し、創業42年になります。今年の5月には父の後を継ぎ、代表に就任しましたが、実は私自身は入所後、父と対立して一度事務所を出ています。2年間、4~5人の古い個人事務所にお世話になり、29歳で税理士の資格を取りました。その後、独立して2年間事務所を経営していました。この4年間の経験あってこその今だと思っています。私が松岡会計に戻ってきたのは7年前ですが、そのときの所員数は25人でした。現在は、今年度入社の人を入れて60名になります。

―― 松岡会計を出てからの4年間、どのような経験をされましたか。

松岡 開業当初、7万人もの税理士がいるなかで29歳の若造が食べていくには、とにかく多くの人と知り合うこと、そのためには何をすればよいかと考えました。
そこで思いついたのが、他者より優れている点を生かすということでした。ひとつはマンガが描けること、もうひとつは、二十数億円の相続申告をした経験もあり、相続に強いことの2つです。
そこで、相続事例をマンガにしてブログに載せました。それが運よく編集者の目に留まり、出版に至りました。また、ホームページも自分でつくりました。

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