株式会社シスプラ(本社・群馬県高崎市)は、創業32年目を迎えた老舗会計ソフトメーカーである。会計事務所の記帳代行業務の生産性向上と顧問先の自計化を推進する財務会計システム「キーパー財務」や、経営者専用財務管理ツール「キーパー経営羅針盤」などの「キーパー」ブランド製品群で知られる。近年は会計業界における制度会計から管理会計への移行を見据え、日々の経理データを経営の役に立つ情報として活用するための取り組みに注力している。その取り組みの一環として、4月にリリースされたクラウド型経営支援システム「YOJiTSU」の詳細について、同社の創業者で代表取締役社長の椛澤 均氏に伺った。(写真撮影:岩本 剛)

シスプラがクラウド型経営支援システムをリリース

―― 本日は、株式会社シスプラの代表取締役である椛澤 均社長にお話を伺います。
弊誌による貴社の取材は、今回で4回目となります。前回(2016年7月号)の取材では、財務会計システム「キーパー財務」のオプション機能である「中期予算計画作成システム」と経営者専用財務管理ツール「キーパー経営羅針盤クラウド」を活用した、会計事務所の新たな付加価値サービスの可能性などについてお聞きしました。
今回は、4月に発表された新製品のクラウド型経営支援システム「YOJiTSU」の概要と特徴、このシステムを会計事務所が導入することで得られるメリットなどについて伺いたいと思います。
まず、新製品「YOJiTSU」とは、どのような製品なのでしょうか。

椛澤 「YOJiTSU」は会計事務所と顧問先経営者の共業を想定したクラウドサービスです。1ライセンスで会計事務所と顧問先経営者の両者が利用できる仕組みが用意されています。
主要各社の財務会計ソフトからデータを取り込み、月次試算表や決算書では見えなかった経営数字をビジュアル的に「見える化」します。目標利益から逆算した予算計画書の自動作成と毎月の予算実績管理で、既存の財務会計ソフトを〈未来を見る経営羅針盤〉に進化させることができます。

―― どのような経緯で開発をスタートされたのでしょうか。

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