株式会社カクシン 代表取締役 公認会計士 長山 宏
会計教育の最近の傾向
今回は、MGが会計教育において、どのように活用されているのかをお伝えします。
最近は、アクティブ・ラーニングが何かと盛んです。座学ではなかなか教育効果が上がらないので、何らかの活動を取り入れた教育がもてはやされているのです。
MGはそのブームをとらえており、大学や商業高校において、会計の授業の一環として取り入れられています。
大学の簿記の授業では、簿記3級程度の内容を教えていますが、理解できない学生が多く、「会計は難しい」という感想を抱かれているようです。
MGでは毎期の決算の数字を合わせる必要がありますが、ゲームを楽しみながら自ら決算を閉めるので、会計の意味を体で感じることができます。ですから、MGは「これなら分かる」と学生に評判だそうです。そのため、ゲーム盤を購入して、積極的に授業に取り入れる大学や高校が増えています。
考えてみれば当然のことですが、まだ働いたことのない学生が簿記を学んでも、なかなか理解できないでしょう。実体験ができるMGで学べば、学習効果は座学とは比較にならないほど高まります。
ちなみに大学でMGの講座を履修すると、半期で15回、年間で30回の授業のなかで、20期分のゲームをやることになります。つまり、決算を20回閉めることになるわけです。
記帳→決算手続き→決算書作成という作業を20回繰り返していれば、簿記の基本が嫌でも身に付くでしょう。
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