エフピーステージ株式会社代表取締役の五島 聡氏（右）、鳥飼総合法律事務所代表弁護士の鳥飼重和氏（左）
エフピーステージ株式会社（東京都港区）は、中小企業の財務・事業承継コンサルティングを行う会社である。数多くの中小企業の財務改善や事業承継支援に加え、近年は中小企業経営者向けの「社長・後継者塾」、財務コンサルティングを活用した事務所の高付加価値化を図る士業向けの「地方創生士業塾」などの取り組みも始めている。同社はさらに、各種の士業からなるチームによる中小企業支援者の育成を目指し、保険の営業担当者向けに「戦略法人保険営業塾」をスタートさせた。今回の取材では、同社の代表取締役の五島聡氏と、「戦略法人保険営業塾」の講師を務める鳥飼総合法律事務所の鳥飼重和氏に、新事業承継税制に備えた取り組みの詳細について伺った。（写真撮影：畑嶋信輔）
変革の時代に求められる税理士の役割
―― 本日は、エフピーステージ株式会社の代表取締役である五島聡社長と、鳥飼総合法律事務所の代表弁護士である鳥飼重和先生にお話を伺います。
エフピーステージは「中小企業を強くして正しく承継する」を基本理念に掲げ、会計事務所や地方銀行と連携して中小企業経営者向けに「社長・後継者塾」を主宰し、次代を担う後継者の育成に注力しています。
昨年秋には、地方創生を旗印にその財務コンサルティングのノウハウを広めるべく、士業向けの「地方創生士業塾」をスタートさせました。
同社が現在進めている「戦略法人保険営業塾」は、保険の営業担当者に財務を学んでもらい、中小企業の経営者にアドバイスできるようになってもらおうというものです。
今回、その講師を務める鳥飼先生は、企業法務と税務訴訟の第一人者です。日本経済新聞社による「企業が選ぶ弁護士ランキング」の税務部門で１位を２度獲得しています。
まずは鳥飼先生に、講師の依頼を受けたときの印象を伺います。
鳥飼 五島社長の、時代に対する鋭い感覚と着眼に「さすが」と思いました。
今は変革の時代だと思います。実際には、改革というよりも革命を起こさないと日本は成長できないでしょう。
人口統計を見ると、高度経済成長期には増え続けていた人口が、あと30年ほどで８０００万人台に落ち込むといわれています。そうなると、このままでは日本が衰退することは明らかです。
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