MMPG理事長の川原丈貴先生(左)、専務理事の諸井政司先生(右)、株式会社実務経営サービス代表取締役の中井 誠(中央)
2018年12月4日にMMPG本部のセミナールームにおいて、MMPG会員情報交換会が開催された。主催はMMPG会員支援委員会。同会は、日本最大級の医療機関・福祉施設経営コンサルティンググループであるMMPG(メディカル・マネジメント・プランニング・グループ)が、毎年12月に開催している情報交換会。今年の交換会は全国から会計事務所の所長を中心に30名が参加した。本稿では、この情報交換会の模様を詳しくリポートする。
情報交換会の今年のテーマは「事業承継」
会議の冒頭では、MMPG会員支援委員会委員長の西迫一郎氏が、開催の挨拶を述べた。
西迫 師走のお忙しいなか、お集まりいただきありがとうございます。会計事務所にとって事業承継は身近なテーマです。
本日は、これまで多くの会計事務所のM&Aを手掛けてこられた中井氏に、最近の動向とM&A成功のポイントを、また、荒木先生、石井先生には、実際に第三者承継をされたご経験をお話しいただきます。
今後、会計事務所でも一般化してくると思われる第三者承継ですが、さまざまな難しい問題が絡んできます。この機会に皆様の疑問点、不明点を解消していただけたら幸いです。
挨拶をする西迫一郎先生
会計事務所の事業承継・M&A、成功のポイント
続いて、基調講演として、会計事務所経営コンサルティング会社の株式会社実務経営サービス代表取締役の中井 誠が登壇。「会計事務所の事業承継」と題して、会計事務所の事業承継・M&A支援の実例を交え、成功のポイントを語った。
中井 当社は事業承継のお手伝いを始めて10年、延べ100件超の案件に携わってきました。後継者がいない、ご子息が資格取得を断念した、所長先生がご病気になられたなど、さまざまなご相談がございます。本日はそのなかからいくつか事例を紹介させていただきつつ、会計事務所の事業承継についてお話しさせていただきます。
ご高齢の先生方はよく、「事業承継のサポートは、今すぐではないけれども、いざというときに頼みたい」と仰います。しかし、そのときになってからでは遅い。不測の事態に備えなければなりません。そこで承継のタイミングが重要になります。