株式会社若山経営代表取締役 若山恵佐雄氏(中央)、Ja-BIG岡山 櫻田昌人氏(同左)、日本BIGネットワーク群馬 石坂光男氏(同右)

 株式会社若山経営(青森県青森市)は、会計事務所を母体とし、顧客の経営計画立案から実行管理までを支援している。同社が開発・販売する「戦略ナビ」は、P・F・ドラッカーの思想やバランス・スコアカードをベースとする経営支援システムであり、PDCAサイクルを効率的に推進させる機能を持つ。MAS監査の成果を高めるにあたり、PDCAサイクルは重要な意味を持つため、「戦略ナビ」を導入するJa-BIG会員事務所も少なくない。今回の取材では、若山経営代表取締役の若山恵佐雄氏と、「戦略ナビ」を活用している株式会社Ja-BIG岡山の櫻田昌人氏、株式会社日本BIGネットワーク群馬の石坂光男氏に、製品開発コンセプトや導入事例、メリットなどについて伺った。

クラウド型経営支援システム「戦略ナビ」

―― 本日は、株式会社若山経営代表取締役の若山恵佐雄先生、株式会社Ja-BIG岡山の櫻田さん、株式会社日本BIGネットワーク群馬(以下Ja-BIG群馬)の石坂さんに、「『戦略ナビ』で変わるMAS監査」をテーマにお話しいただきます。
 まずは「戦略ナビ」について簡単に紹介していただけますか。

若山 「戦略ナビ」は当社が販売する、経営戦略の策定と実行を支援するシステムです。現状の分析から、経営理念の作成、経営戦略や計画の立案・管理まで行える「戦略参謀」と、計画や戦略の実行をマネジメントする「web軍師」の2つのソフトウエアで構成されます。
 「戦略参謀」と「web軍師」を使えば、PDCAサイクルを効率よく回して成果を最大化することができます。

―― 若山先生が「戦略ナビ」を開発した経緯についてお聞きします。

若山 岩永經世先生のMAS監査の手法をもとに、付加価値の高いサービスを提供する仕組みがつくれないかと考えたのがきっかけでした。岩永先生からは、サービスを提供するなら月額10万円くらいの報酬はいただけるようにするべきだといわれたため、その金額に見合うサービスを構想し、ソフトウエアの開発自体は外部に委託しました。
 「戦略ナビ」はP・F・ドラッカーの『マネジメント』と、以前から取り組んでいたバランス・スコアカードをベースに、ITコーディネータ研修で学んだことも生かして仕組みをつくりました。会計や税法は時によって変わりますが、経営の原理原則は不変ですから。
 行動管理を行う製品はほかにもありますが、状況分析から戦略立案、経営管理まで全てひとつのパッケージで行えるのは「戦略ナビ」だけのはずです。

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