SMGグループ代表の菅原由一氏

「資金繰りの専門家」を掲げる菅原マネジメントグループ(SMG)。その中核となるのが、資金繰りコンサルティング、セミナー、講演会などの企画運営を手がけている菅原経営株式会社(愛知県名古屋市)だ。月次決算の早期化とPDCAサイクルを回す仕組みを構築することによって、クライアント企業の8割以上を黒字化に導いてきた。その実績を支えるのは、複数の専門家からなるチーム体制である。税理士、社労士、公認会計士、司法書士、行政書士、中小企業診断士等、専門家チームで企業経営をトータルに支援。補助金・助成金の獲得、事業承継、相続対策、創業、M&Aなど、幅広い課題に各分野の専門家が中心となって対応。今回の取材では、短期間でこの組織を創り上げた同グループ代表の菅原由一氏にインタビュー。税理士のブログで人気ランキング1位を誇り、講演の数でもほかを圧倒、ラジオ番組のコメンテーターも務める同氏に、専門家の連携による中小企業経営支援のあり方、事業戦略について伺った。

社内コミュニケーションのために始めたブログが人気ランキング1位に

―― SMGグループは、税理士法人、社労士法人、公認会計士事務所、菅原経営株式会社からなる経営コンサルティンググループです。オフィスは名古屋、東京、大阪、三重の4カ所で展開しています。創業7年ということですから、かなりの短期間で成長拡大を成し遂げられました。今日はその成長要因について、同グループ代表の菅原先生に伺いたいと思います。まずは、SMGグループの原点からお話を伺いたいと思います。

菅原 私が税理士の道を選んだのは、父が三重県鈴鹿市で税理士事務所を開業していたからです。漫然と父の仕事を引き継ぐものと考えていました。26歳のときに父の事務所に入り、29歳で税理士登録をしました。それを機に代表として事業承継をしました。そこまでは既定路線を歩んできたといえます。
ところが、それから3年後、36歳のときに私は独立という形で事務所を飛び出しました。どうしても経営方針において父と折り合いがつかなくなってしまったのです。そして、鈴鹿市に菅原経営株式会社を設立するとともに、名古屋に菅原由一税理士事務所を開業しました。

こちらは 実務経営研究会会員 用記事です
すべての記事が読める「実務経営研究会会員(有料)」へご登録いただくと続きをご覧いただけます。