会計業界には、圧倒的な存在感を放つ事務所があります。創意工夫により事業を発展させ、抜きんでた業績を上げているだけでなく、その経営思想は他の会計事務所にも大きな影響を与えています。本稿では、業務ソフトウエア「会計王シリーズ」で知られるソリマチ株式会社の代表取締役であると同時に、税理士法人ソリマチ会計の代表社員でもある反町秀樹氏(写真右)が、会計人の視点から、そんな有名事務所の本質に迫ります。第18回は、埼玉県川口市の株式会社合同会計を取材しました。代表取締役社長の隅内道三氏(写真左)に、その経営方針や不断のイノベーションから生み出された多彩なサービスラインアップの詳細について伺いました。

首都圏2県に拠点展開する大型会計事務所グループ

反町 本日は、合同会計グループを率いる隅内道三先生にお話を伺います。
同グループは埼玉県と茨城県に拠点を構え、約60年の歴史を持ちます。他に先駆けてコンピューター会計を導入するなど先進技術を積極的に活用し、税理士法人と会計法人を両輪とした事業展開により成長を続けています。
隅内先生の50年近くに及ぶキャリアのなかで得られた知見や、グループのさまざまな取り組みやサービスの詳細を伺うことで、100年事務所を具現化するためのヒントを探りたいと思います。
本日はよろしくお願いいたします。

隅内 こちらこそ、よろしくお願いします。

反町 まずはグループの概要を教えていただけますか。

隅内 創業者の牧内操が独立開業したのは昭和36年です。平成29年6月30日に税理士法人化し、名称も税理士牧内操事務所から税理士法人合同会計に変わりました。
昭和45年には、会計法人として株式会社川口計算センターが設立されました。当時は、会計人がコンピューターを積極的に導入していこうという機運が盛り上がっていた時代で、計算センターが流行していました。
こちらは昭和55年に株式会社牧内会計に、平成5年に株式会社合同会計に社名を変更し、現在に至ります。

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