左からM&Aコンシェルジュの野村涼子氏、奥田里沙氏、小出 栞氏、仲村奈津子氏

左から石垣雅子氏、加瀨ちさと氏、薄井舞子氏

株式会社日本M&Aセンター(東京都千代田区)は、友好的M&Aの専門企業として、会計事務所のM&Aへの取り組みを長年にわたって支えてきた。その活動の一環として、平成30年の春には、日本初の「M&Aコンシェルジュ」という職種を世に送り出した。M&Aコンシェルジュは、会計事務所のM&A業務を多角的にサポートしており、M&Aに関する相談が気軽にできる存在になることを目指している。今回の取材では、9名のM&Aコンシェルジュの皆さんに、会計事務所支援の取り組みについて伺った。併せて、M&Aコンシェルジュを統括するコンサルタント戦略営業部マーケティング室の夏目雄太氏に、M&Aコンシェルジュの今後の活動について伺った。

800超の会計事務所の連携

―― 株式会社日本M&Aセンターは、M&Aを専門とする企業です。中小企業のM&A支援を事業とする同社は、これまでにさまざまな形で会計事務所と連携を進めてきました。
平成30年には「M&Aコンシェルジュ」という職種を誕生させ、会計事務所のM&Aへの取り組みを支援しています。本誌4月号ではM&Aコンシェルジュの発足について取材をしましたが、今号では発足から半年が経過した現在のM&Aコンシェルジュの活動について伺います。
まずはM&Aコンシェルジュのマネジメントを担当する夏目さんにお話を伺います。

夏目 M&Aコンシェルジュは、会計事務所の先生方がM&Aに取り組みやすくなるように支援することを目的とした職種です。昨年から採用を始めまして、今年の4月に部署が発足しました。

―― M&Aコンシェルジュにはどのような反響がありますか。

夏目 M&A業界は男性が多く、日本M&A協会に関わっていた当社のスタッフも男性しかいませんでした。そのような問題を解消するため、M&Aコンシェルジュは現時点では女性を優先的に採用しています。
理事会員の皆様には、「日本M&Aセンターも変わってきたね」という声を頂くことが多いです。

―― M&Aコンシェルジュは、何名いらっしゃるのですか。

夏目 現在は9名の体制になりました。(インタビュー時。現在11名)ほとんどが銀行や証券会社など、M&Aに近い業界の出身です。M&Aの知識は持っており、富裕層を担当した経験もあります。ですから、会計事務所の先生方ともスムーズにやりとりができていると感じます。

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