左から佐分和彦氏、山中一郎氏、長峰伸之氏、西 進也氏、久野康成氏

国際会計事務所向けに国際会計システムを提供する株式会社IIJグローバルソリューションズ(東京都千代田区)は、情報通信システム開発の東洋ビジネスエンジニアリング株式会社(東京都千代田区)と共同で開発した国際会計用のクラウド会計ソフトを使った会計事務所向けサービス「GLASIAOUS」を展開している。昨年には、このシステムを導入している大手会計事務所とIT企業が一体となった「GLASIAOUSコンソーシアム」を立ち上げ、日系企業の海外進出を支援するため、多種多様な「知」と「経験」を結集し、クラウド型国際会計サービスのデファクトスタンダードを目指す。そこで今回は、「GLASIAOUS」とコンソーシアムの概要について、参加事務所のBDO税理士法人(東京都新宿区)統括代表社員の長峰伸之氏、久野康成公認会計士事務所(東京都新宿区)代表取締役会長兼CEOの久野康成氏、朝日税理士法人(東京都千代田区)代表社員の山中一郎氏、永峰・三島会計事務所会計グループ(東京都千代田区)パートナーの西 進也氏、株式会社名南経営グローバル・パートナーズ(愛知県名古屋市)代表取締役社長の佐分和彦氏、そして、株式会社IIJグローバルソリューションズ 営業本部事業開発部サービス&ソリューション推進グループ グループリーダーの中馬直哉氏にお話を伺った。

GLASIAOUSコンソーシアムの目的と活動

―― 本日は、日系企業の海外進出の支援に力を入れている「GLASIAOUSコンソーシアム」のメンバーの会計事務所の皆様にお集まりいただきました。海外に進出する日本企業が増加するなか、今後、会計事務所はどのようにして中堅・中小企業のニーズに応えていけばよいのでしょうか。その課題と対策について伺っていきたいと思います。まずは、GLASIAOUSとはどのようなものなのか、株式会社IIJグローバルソリューションズの中馬さんにご説明いただきます。

中馬 GLASIAOUS(グラシアス)は、海外進出企業を対象とした、クラウド型の国際会計アウトソーシングサービスです。情報通信システム開発・コンサルティングの東洋ビジネスエンジニアリング株式会社(以下B-EN-G)とIIJグローバルソリューションズ(以下IIJグローバル)が共同開発した会計事務所向けのクラウド型国際会計基盤GLASIAOUS Proと、世界各国に拠点を構える会計事務所の専門サービスとを組み合わせた海外展開支援の仕組みです。

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