臼井繁豊税理士事務所(愛知県一宮市)は、35年以上にわたり地域企業の支援に取り組んでいる会計事務所である。所長を務める臼井繁豊氏(写真)は2代目で、実の父上から事務所を承継して6年目を迎えている。同事務所は長年、医療・介護事業者の支援に力を入れており、近年では幼稚園や保育園などの公益法人系の顧問先も増えているという。関与先の業種に合わせたきめ細かな支援を行うためには時間の創出が不可欠だが、臼井繁豊税理士事務所ではエプソンの「ウェプラット・クラウドサービス」を活用し、業務の効率化による時間創出に取り組んでいる。今回の取材では、臼井氏に中小企業支援への思いや、業務効率化への取り組みについて伺った。

一宮市の中小企業を長年支援してきた会計事務所

―― 臼井繁豊税理士事務所は、愛知県一宮市に拠点を構える会計事務所です。本日は所長の臼井先生に、中小企業支援への取り組みについて伺います。
まずは、事務所の沿革についてお聞かせいただけますか。

臼井 当事務所を開業したのは私の父で、約30年にわたって経営をしていました。その父が高齢になったので、私が事務所を承継し、現在は6年目となりました。
―― 承継のタイミングで事務所に入られたのでしょうか。

臼井 いえ、私は早くから父の事務所で勤務していまして、父とは20年ほど一緒に働いています。引き継いでみると大変なことも多くありましたが、現在は落ち着いていますね。

―― スタッフは何人くらいいらっしゃるのですか。

臼井 私を含めて8名です。

―― 事務所の経営方針を教えてください。

臼井 大切に考えていることが3点あります。まず、お客様から経理業務を委託されたときに適切に対応すること。次に、事業承継や経営コンサルティングに対するニーズに応えること。そして、新しいものを積極的に取り入れていくことです。

―― 一宮市では、事業承継の問題を抱えている顧問先は多いのでしょうか。

臼井 はい。経営環境や税制などがめまぐるしく変わるなか、制度をうまく活用し、事業承継を乗り切りたいと考えるお客様は増えています。ですから、税制面でのアドバイスだけでなく、信託銀行など外部の組織との連携も活用し、お客様の要望に応えていきたいですね。

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