武内総合会計グループ 会長 税理士 武内 俊造
TTSマネジメント株式会社(どんたく会計) 代表取締役 谷 健一郎
税理士法人武内総合会計 税務監査部3課 花城 正也

福岡地域ナンバーワン事務所である武内総合会計グループ(福岡市中央区)が、記帳代行サービス「どんたく会計」をスタートしてはや4年。他大都市圏から福岡に進出してくる大型事務所に対抗すべく立ち上げたこの事業戦略は今、順調に機能し始めている。昨年には、基幹会計システムを全てクラウド会計ソフトに移行するとの方針も打ち出し、そのソフトに株式会社マネーフォワード(東京都港区)のビジネス向けクラウドサービス「MFクラウド」を採用。現在、「どんたく会計」の顧客を中心にその切り替えが進行しているということである。弊誌では昨年、同社の武内俊造会長、および株式会社マネーフォワードの辻庸介社長に、クラウド会計による自動化について取材を行っている。それから1年、前回の取材からどのような進展があったのか。武内総合会計グループの現状を追った。

事業戦略の柱は「どんたく会計」とクラウド会計への移行

―― 4年前にスタートした記帳代行サービス「どんたく会計」、昨年より着手されているクラウド会計ソフトへの基幹システムの切り替え。この2つを柱に今、武内総合会計グループは大きく前進しようとしています。弊誌では、昨年もその事業戦略について取材しましたが、今回は、その後の進展とグループを取り巻く環境について、税理士法人武内総合会計の武内会長、および「どんたく会計」を提供するTTSマネジメント株式会社の谷健一郎社長にお話を伺っていきます。まずは、あらためて同社のこれまでの足跡を簡単にご説明ください。

武内 武内総合会計グループは1984年、中央区赤坂に武内俊造税理士事務所として開設したのが始まりになります。「お客様の利益を守る。納税者の権利を護る」をモットーに、地域ナンバーワン会計事務所を目指し、「事務所改革3カ年計画」(1990年)、「第2期事務所改革5カ年計画」(1994年)、「TOP GO S21」(新事務所改革3カ年計画)を立て続けに実施して、2001年に確定申告1124件を達成し、念願の地域ナンバーワン事務所を実現しました。
その後、税理士事務所法人化、電子申告への取り組みを経て、2012年に記帳代行サービス「どんたく会計」を開始し、2014年、創業30周年を機に事業承継を行いました。

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