株式会社クラビス 代表取締役・CEO 菅藤達也
株式会社クラビス(東京都千代田区)は、クラウド記帳ソフト「STREAMED(ストリームド)」を開発・販売する企業である。創業者の菅藤達也氏(写真)は、経営企画の仕事を通じて培った数値化や分析のノウハウを生かし、大手会計事務所の記帳業務フローを徹底分析し、最も上流工程の証憑のデータ化に着目。スピードと正確性を両立させた独自の仕組みにより1営業日で証憑から仕訳データを生成するクラウドサービス「STREAMED」を生み出した。菅藤氏に、サービスの概要から特徴や強み、会計事務所のメリットなどについて詳しく伺った。
記帳を自動化するクラウドサービス
―― 本日は、株式会社クラビスの創業者で代表取締役の菅藤達也CEOにお話を伺います。
クラビスは、クラウド記帳ソフト「STREAMED(ストリームド)」を開発・販売する企業です。記帳を自動化し、会計事務所の業務を劇的に効率化するシステムとして注目され、先進の会計事務所で導入が進んでいます。
まず、貴社の沿革をお話しいただけますか。
菅藤 当社の設立は2012年12月です。私は、その前は一般の事業会社で経営企画の仕事をしていました。
経営に関わる情報を数値化・分析して戦略を立てるなかで、どうしても時間がかかるのが最初の数値化の作業です。経営企画部門は人数が少ないため、この作業を効率化できないかと常々考えていました。
また、日本は先進国のなかでホワイトカラーの生産性が最も低いといわれていたことが悔しく、何か自分の一生を懸けて打ち込める事業を創り出したいという思いを抱いていました。
そうした思いを実現するため、独立しました。起業にあたって目指したのは、できるだけ多くの企業に貢献できる新しいサービスを創造することです。そして、会計は日本だけでなく世界中のどの企業にも必要ですから、その業務の効率を高めれば企業をもっと元気にできるのではと考え、この分野を選びました。
新しい会計サービスを創り出すにあたり、私がこだわったのは業務の本質に深く入り込んで課題を解決することです。