税理士法人ベリーベスト 代表社員 税理士 岸 健一
パートナー 税理士 島本広幸

税理士法人ベリーベスト(本店:東京都港区)は、弁護士法人ベリーベスト法律事務所を母体とする士業グループの一員として5年前に設立された。弁護士法人代表の酒井将氏と税理士法人代表の岸 健一氏は、日本の弁護士/税理士ポータルサイトの草分け「弁護士/税理士ドットコム」の創業メンバーである。ベリーベストグループの強みは、グループ士業法人と連携したワンストップサービスを全国規模で展開している点で、近年は事業承継を中心としたサービスに注力している。岸氏と、パートナーで金融と信託を含む事業承継・相続・資産税に精通した島本広幸氏に、同社の高度専門家育成の取り組みの詳細や今後の成長戦略について伺った。

法律事務所を母体とする士業グループ

―― 本日は、税理士法人ベリーベストの代表社員である岸健一先生、パートナーの島本広幸先生にお話を伺います。
まずは岸先生に、税理士法人ベリーベストのこれまでの足跡をお聞きします。

岸 当事務所の母体は弁護士法人ベリーベスト法律事務所です。私はもともと、弁護士法人の顧問税理士を務めていました。
私がベリーベストと関わりを持ったきっかけは、平成17年に弁護士法人の代表の酒井らが「弁護士ドットコム」を開設するのを手伝ったことです。

―― 弁護士法人の代表の酒井将先生は、「弁護士ドットコム」を立ち上げた法律事務所オーセンスの創業者の一人だそうですね。

岸 はい。平成22年に酒井がオーセンスを離れ、ベリーベスト法律事務所を開業するのに合わせて、私は顧問税理士になりました。
今でも酒井は、私を人に紹介するとき、「弁護士ドットコム」のアイデアに着目したのは自分だが、「税理士ドットコム」(平成18年オープン)を立ち上げたのは私だと言ってくれます。
その後、弁護士法人では当時の売上の主力だったものの、先細りが目に見えていたクレサラ問題(クレジット会社やサラリーマン金融からの借金を巡る問題)に代わる収益の柱をつくるべく、交通事故や離婚、労働等の一般民事事件、企業法務のほか、B型肝炎訴訟などにも取り組もうとしていました。

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