エムケーコンサルティンググループ創業者の古田圡 満氏(左)と新代表の飯島彰仁氏(右)

エムケーコンサルティンググループ(東京都江戸川区)は、経営計画書と古田圡式月次決算書で全国にその名を知られる会計事務所グループである。関与先の黒字率が80%という実績が中小企業経営者から熱狂的に支持され、関与先数は2200社に達する。その経営指導法を学びたいと考える会計人は多く、同グループが主催する会計事務所向けの会計事務所経営支援塾にはすでに510事務所が参加している。そんな株式会社古田土経営が、今年の4月に創業者の古田圡 満氏(写真左)から飯島彰仁氏(同右)に事業承継を行った。この事業承継には血縁関係がなく、さらに税理士資格の有無とも無関係である。今回の取材では、古田圡氏と飯島氏に、事業承継の経緯と今後の展望について伺った。

人を大切にする経営

―― エムケーコンサルティンググループは、経営計画書と月次決算書の指導で全国的に名を知られた会計事務所グループです。
同グループは自社の経営計画書も作成しており、創業者である古田圡先生が65歳で迎えた今年の4月に、計画通り事業承継が行われました。
そこで本日は、古田圡先生と飯島新代表にお話を伺います。
まずは、貴グループの現在の状況をご紹介いただけますか。

古田圡 当グループの売上は、今年3月を決算月とすれば約17億2000万円になります。
しかし、大事なのはそこではありません。経常利益が20%で約3億4000万円になっており、無借金で自己資本比率90%、預金と保険で20億円以上の金融資産があります。この数字こそが会計事務所の体力を測る基準です。
利益額と1人あたりの人件費、経常利益、この3つで見なければ、会社の本当の力は分かりません。
そして会計事務所の価値は何で測るのかというと、それは顧客満足度と社員満足度です。どれだけお客様に喜ばれ、感動を与えられているか、社員を大切にしているかです。

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