税理士法人芦田合同会計事務所 代表社員 税理士 荒木 敬雄
社員税理士 公文真貴子
株式会社神戸アシスト ファイナンシャルプランナー 鈴木久美子
税理士法人芦田合同会計事務所(神戸市中央区)は、創業50年を迎えた老舗事務所であり、医業経営支援において兵庫県屈指の会計事務所グループである。創業者と血縁関係のない事業承継により、9年前に代表社員に就任した荒木敬雄氏(写真)は、先代の芦田泰輔氏の理念をしっかり受け継ぎ、常に顧客のニーズを先取りしながら相続などの新規サービスを打ち出し、事業の柱を増やしている。それらのサービス展開にあたっては、女性の視点を取り入れつつ、生命保険も活用している点が特徴的である。荒木代表と、社員税理士の公文真貴子氏、株式会社神戸アシストのファイナンシャルプランナーの鈴木久美子氏に、同社の取り組みの詳細について伺った。
創業当初から経営コンサルティングに注力
―― 本日は、神戸市の税理士法人芦田合同会計事務所の代表社員である荒木敬雄先生、社員税理士の公文真貴子先生、株式会社神戸アシストのファイナンシャルプランナーの鈴木久美子さんにお話を伺います。
荒木先生には以前(2009年1月号)も弊誌にご登場いただきましたが、あらためて貴社の沿革を簡単にご紹介ください。
荒木 芦田合同会計事務所は、1967年6月に創業者の芦田泰輔によってマンションの一室からスタートしました。先代は大阪の日本経営創業者の菱村先生、名古屋の名南経営創業者の佐藤先生などと同じ世代で、親交もあったようです。
また、新しいものをどんどん取り入れる性格で、開業当初から経営計画策定支援システムを導入して、顧問先企業の経営改善に積極的に取り組みました。1981年には経営コンサルティング事業部を立ち上げ、4年後にLCAコンサルタントグループに入会しています。
―― 貴社は医業経営支援に強い事務所として有名ですが、前回の取材ではコンサルティング事業を継続するなかで、自然に医療機関の顧問先の割合が増えていったと仰っていました。