株式会社オーシャン 代表取締役社長 黒田 泰氏
株式会社オーシャン(横浜市西区)が率いるオーシャングループは、グループ内の行政書士・司法書士が中心となって法律手続きや法律コンサルティングを展開している。同グループは、行政書士法人、司法書士法人、社会保険労務士事務所、一般社団法人、コンサルティング業務を扱う株式会社オーシャンから形成されており、グループ全体では相続・遺言案件に特化した取り組みを行っている。その受託件数は実に年間900件にも及ぶ。平成27年の税制改正により、会計事務所業界でも相続税案件への注目が高まっているが、オーシャングループでは独自のマーケティング戦略に加えて、会計事務所と連携によって相続・遺言案件に対応しているという。そこで本稿では、株式会社オーシャンの代表である黒田泰氏、行政書士法人オーシャンの代表社員である黒田美菜子氏、司法書士法人オーシャンの代表社員である山田哲氏にオーシャングループの取り組みについてお話を伺った。
経営コンサルタントから経営者に転身した意外なきっかけ
―― 株式会社オーシャンを中心としたオーシャングループは、横浜市を拠点に法律手続きや法律コンサルティングを展開しています。オーシャングループは、行政書士法人や司法書士法人なども展開し、お客様にワンストップのサービスを展開しています。
同グループは相続、遺言、信託などに特化した活動を行っており、扱う件数は年間で900件にも及ぶと聞いています。
本日は株式会社オーシャンの黒田泰代表取締役社長、行政書士法人オーシャンの黒田美菜子代表、司法書士法人オーシャンの山田哲代表の3名にお話を伺いたいと思います。まずは、黒田社長ご自身の足跡をお聞かせいただけますか。
黒田泰 私は独立する前は船井総合研究所に勤めており、約10年弱にわたって経営コンサルティングに従事してきました。
専門としていたのは士業です。税理士、司法書士、行政書士、弁護士などを対象に、25歳ころから経営支援のお手伝いをしてきました。
―― 「経営支援」とは、どのようなお手伝いなのでしょうか。