株式会社マネーフォワード 代表取締役社長CEO 辻 庸介 氏

昨年9月の東証マザーズへの上場以降、株式会社マネーフォワードの動きが活発化している。国内クラウドサービス企業との提携や経営統合、全国の金融機関とのサービス連携、新たなサービス展開を見据えた新会社の設立など、次々と発表される同社のリリースが注目を集めている。これらの取り組みに共通するのは、全て会計事務所と顧問先中小企業の成長と発展に役立つサービスの提供、ひいてはクラウド経営インフラの構築を目指している点である。同社の代表取締役社長CEOの辻庸介氏に、最近の取り組みの詳細とその狙いなどについてお話しいただいた。

上場を経て成長を加速させるマネーフォワード

―― 本日は、クラウドサービス「MFクラウドシリーズ」の開発元として知られる株式会社マネーフォワードの辻社長にお話を伺います。貴社は昨年9月に東証マザーズに上場して以来、幅広い活動を展開しています。
会計事務所向けの自動記帳ソフト「STREAMED(ストリームド)」を提供する株式会社クラビスとの経営統合や、海外を含むさまざまな企業との連携、新サービスの展開を視野に入れた新会社の設立などが、毎月のように発表されています。
今回の取材では、貴社が今後、会計事務所向けにどのようなサービスを提供するのか詳しく伺いたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

辻 よろしくお願いします。

―― 貴社が上場してから9カ月ほど経ちましたが、上場企業になって変化はありましたか。

辻 昨年秋、フィンテックとSaaS(Software as a Service)を提供する企業として、当社は国内で初めて上場いたしましたが、おかげさまでさまざまなメディアに取り上げていただく機会が増えました。
さらに2月には、第4回日本ベンチャー大賞の審査委員会特別賞を受賞するなど、本当にありがたく思っています。
そのようなお力添えもあったおかげで、個人向けのPFM(Personal Financial Man­a­gement)サービスの利用者数や課金ユーザー数が順調に増加しています。

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