株式会社ファンドクリエーショングループ 代表取締役社長 田島克洋
アセットマネジメント事業、インベストメントバンク事業のほか、太陽光発電ファンド事業などのファンド事業と、幅広い商品の開発、提供を行う株式会社ファンドクリエーション(東京都千代田区)。平成14年の設立以来、時代に先駆けた画期的な金融商品の開発に取り組んできた。近年では、太陽光発電ファンド事業を起点とした富裕層向けファンドや、米国不動産のバリューアップ・販売、インバウンドビジネス事業における民泊ファンドの開発、顧客資産の管理・運用に注力。全国の会計事務所や金融機関とのネットワークを通じて、その顧客である個人、および企業のニーズに合った新しい商品を次々と提供し続けている。東証ジャスダック市場に上場して12年を経過、社会的信用度も大きく増し、さらなる拡大、成長に弾みをつけている。そこで今回、ファンドクリエーション代表取締役社長の田島克洋氏に、「金融と不動産の融合によるファンドビジネス」への取り組みと、会計事務所とのアライアンス戦略についてお話を伺った。
富裕層向けファンド商品に注力
―― 株式会社ファンドクリエーションは、時代に先駆けたユニークなファンドを提供していることで知られています。本誌では3年前にも取材し、会計事務所とタッグを組んだ資産家向けファンドの取り組みについて伺いました。そこで本日は、最近取り組まれている新事業や会計事務所とのアライアンス戦略について、同社の田島社長にお聞きします。まずは、これまでの変遷と近況をお聞かせください。
田島 当社は平成14年に設立したファンド会社です。事業の中核は、投資家の皆様の資金と、投資対象を結びつけるためのファンドの開発、販売をしています。
これまで、毎月分配型不動産ファンドの「レジット不動産証券投資信託」に始まり、時代に先駆けて開発した中国A株ファンドやベトナム株ファンドといった外国の投資信託を提供してきました。また、自社で太陽光発電施設を開発、太陽光発電ファンド事業にも取り組んでまいりました。
この太陽光発電にグリーン投資減税が適用されることになったことから、グリーン投資減税による即時償却の制度を利用した税金対策ファンドを、3〜4年前から富裕層向けに開発しています。今までに全国で9カ所の発電所を太陽光発電ファンドとして組成し、企業オーナー等の富裕層向けに、税の繰り延べ商品として提供しています。
これらのファンドは、税金対策のニーズがある富裕層のお客様と関係の深い会計事務所様と顧客紹介契約を結び、資産家の方々をご紹介いただいております。