開業当初から金融機関やハウスメーカー、他士業とネットワークを構築　地域密着にこだわって37年、税理士法人カインズの成長戦略に迫る

税理士法人カインズ　代表社員・税理士　北秋勝己

税理士法人カインズは、大阪府豊中市で開業以来37年間、ずっと地域貢献にこだわって中小企業、個人事業主を支援してきた、典型的な地域密着型会計事務所である。地主が多い土地柄もあり、相続・資産税分野に強みを持ち、不動産賃貸業の法人化や会社設立開業支援など、多彩なサービスを展開する。顧問先ゼロからひとりで事務所を立ち上げた代表税理士の北秋勝己氏（写真）は、開業当初から営業と人脈づくりに力を注ぎ、金融機関やハウスメーカー、他士業とのネットワークも構築。その太いパイプを使って、銀行やハウスメーカーとのタイアップでセミナー講師としても精力的に活動している。５年内の事業承継を目標に、今、所内拡充に動き出しているという北秋氏に、地域密着型事務所の経営戦略について伺った。（写真撮影 市川法子）

父親の会社の廃業で進路変更し税理士の道に

――　本日は、大阪府豊中市の閑静な住宅街に事務所を構える税理士法人カインズを取材します。同法人は、この豊中の地に根付いて30年以上という、典型的な地域密着型の会計事務所です。今日はその歴史を振り返りながら、どのようにして事務所を成長させてきたのか、代表の北秋勝己先生にお話を伺いたいと思います。