北御門孝税理士事務所(兵庫県神戸市)は、平成10年の開業以来、一貫して中小企業の経営支援に取り組んできた会計事務所である。所長の北御門 孝氏(写真左)は、長年にわたり経営計画の立案支援に取り組んでおり、計画の実行を支援するMAS監査サービスにも力を入れてきた。北御門氏のMAS監査サービスは実行管理の徹底に特徴があり、戦略カードでアクションプランを立案する戦略会議を導入するなど、計画を社員一人ひとりに落とし込むための工夫が随所に凝らされている。今回の取材では、同事務所のMAS監査サービスを導入しているマクリー株式会社(大阪府大阪市/東京都千代田区)代表取締役社長の大倉佑介氏(写真右)と北御門氏に、中小企業の成長とMAS監査サービスについて伺った。
※本稿は、株式会社日本BIGネットワークの機関誌「Ja-BIGジャーナル」秋号(2017年10月25日発行)に掲載されたものです。
中小企業の経営支援一筋の会計事務所
―― 本日は、北御門孝税理士事務所の北御門所長と、顧問先であるマクリー株式会社の大倉社長に、経営計画による経営改善について伺います。はじめに、北御門税理士事務所のこれまでの歩みについてお聞かせください。
北御門 私が独立開業をしたのは平成10年11月ですから、今年で19年目になります。神戸市内にある顧問先さんの持ちビルの一室をお借りして開業しました。以来、19年間ずっと同じ場所で税理士の仕事を続けています。
開業当初は、私と職員ひとりだけでしたから、事務所が広すぎてどうしようかと思っていたのですが、おかげさまで今ではスタッフの数も増え、手狭に感じるまでになりました。現在、スタッフは12名です。
―― 貴社のミッションについて伺います。
北御門 一言でいえば、「中小企業の経営支援」です。このミッションを実現するため、税務・会計業務のほかに、MAS監査サービスによる中小企業の経営支援に取り組んでいます。
また、経営革新等支援機関として、経営改善計画策定支援、ものづくり補助金等公的制度活用支援、公的制度活用セミナーの実施などにも取り組んでいます。