LONG AGE税理士法人(熊本県熊本市)は、昭和63年に創業した会計事務所を母体とし、令和元年5月に法人化した会計事務所である。代表を務めるのは2代目となる公認会計士・税理士の松下英司氏だ(写真)。松下氏は過去会計を未来会計の土台として大切にしつつ、「未来監査」というブランドを展開。近年では特化MASに注力し、未来会計業務の高度化を進めている。さらに令和5年4月には未来プラス監査法人を立ち上げ、会計事務所とは異なる顧客層に未来会計を広める取り組みをしている。本稿では松下氏に、事務所の経営理念や未来会計への取り組み、さらに熊本の経済状況などについて伺った。(写真 関 征士。本稿は株式会社日本BIGネットワークの機関誌「季刊Ja‐BIGジャーナル 未来会計」2024年冬号に掲載されたものです)
「自利利他」の「他」が持つ意味
―― LONG AGE税理士法人は熊本県熊本市に拠点を構える会計事務所です。税務・会計のみならず、長年にわたって未来会計に取り組んでおり、代表の松下先生はJa-BIGの役員も務めています。
松下先生には2021年秋号でも取材をしましたが、改めて経営理念をお聞かせいただけますか。
松下 私たちは「自利利他」と「世界中に笑顔を」という2つの理念を掲げています。「自利利他」といえば、盛和塾の稲盛和夫先生が大切にしていることで知られています。TKC創業者の飯塚 毅先生も、「自利利他」の精神を提唱しています。
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