森大輔税理士事務所(東京都新宿区)の森先生(写真)は、400を超える相続案件の経験から、一般家庭にも親しみやすい生前対策を中心とする相続支援に挑戦されています。

―― 税理士を目指したきっかけをお聞かせください。

 将来につながる専門的な勉強がしたくて、地元の商業高校に進学しました。それまで臨床心理士に憧れていたのですが、心理学を学べる高校が地元になく、高校説明会で「うちの高校に来れば税理士になれます。年収2000万円超えます」という案内を受けて進学先を決めました。
入学後は税理士になるために簿記検定から勉強して、高校3年で簿記論、卒業後の8月の試験で財務諸表論、その翌年に法人税法に合格し、そこからは会計事務所に勤めたり勉強に専念したりしながら税理士資格を取得しました。

―― お若い頃から自分で進む道を決めて努力を続けられたのですね。先生は昨年の8月、31歳で独立されて、現在は相続に力を入れていると伺っています。どのような転機があったのでしょうか。

 27歳頃に勤めた都内中堅の税理士法人は、大手企業の税務顧問をしていたり、内部に相続チームがあったりと、多くを学ぶことができる事務所でした。しかし、私としては前々から創業期のベンチャー企業の支援に挑戦したく、そうした希望も面接で伝えていたのですが、入ってみると大手の顧問先の複雑な記帳に追われる日々でした。
「10年後に後悔したくない」という気持ちで退職をし、コンサルティング業界への就職活動を始めたのですがうまくいかず、前の事務所で相続チームに入っていた経験から相続関係に業種を拡大しました。すると、相続税やシステム開発に力を入れている税理士法人betterからオファーを頂き、2020年からbetterにおいて400件を超える相続の経験を積むことができました 。

―― そのご経験が今の独立につながったのですね。相続を選ばれたきっかけは必要に迫られての選択だったと思いますが、今は相続についてどのような想いがありますか。

 さまざまなお客様のお話を聞いて感じるのは、相続税の申告は、お客様にとって相続の悩みのほんの一部にすぎないということです。相続でご支援するということはお客様の全ての問題を解決するという気持ちが必要ですので、ビジネスライクに考えすぎないことを心掛けています。

―― 今後、事務所のどのようなところを強化したいですか。

 生前対策のご支援です。生前対策は知っているか知らないかだけの話なのですが、それにもかかわらず一般の方にその重要性があまり知られていません。「節税してもめることなく次世代に財産を移しましょう」という分かりやすい話から広げていきたいと思っています。

―― 先生がTikTokで配信中の相続に関するアニメーション動画はとても分かりやすいですね。フォロワー数は4000を超えていらっしゃいます。

 ありがとうございます。betterでシステム開発にも関わっていたので、ITを使ってひとりで気軽に制作できるものがないかと考えて始めました。

―― 若い人をターゲットにされているのでしょうか。

こちらは BMS Web会員 実務経営研究会会員 用記事です
最新号のみ読める「BMS Web会員(無料)」または、
すべての記事が読める「実務経営研究会会員(有料)」へご登録いただくと続きをご覧いただけます。