名古屋総合税理士法人 最高経営責任者 代表税理士 細江貴之
名古屋総合税理士法人(本店:愛知県名古屋市)は、長年にわたって名古屋に根ざした取り組みを展開し、地域から高く支持されている会計事務所だ。同事務所の創業は昭和47年。現在は46年目となる歴史を持っているが、近年急激な成長をしていることで注目されている。その成長のきっかけとなったのが事業承継だ。現在代表を務める細江貴之氏は、創業者である実父より事務所を承継。それ以来、さまざまな戦略で事務所の成長を牽引している。本稿では、事業承継以後どのような成長戦略を実施してきたのか、細江氏にお話を伺った。
9年で2倍の急成長
―― 名古屋総合税理士法人は、地域でナンバーワン事務所になることを掲げ、近年急成長を遂げている会計事務所です。そのきっかけは事業承継にあったと聞いています。
代表を務める細江貴之先生は、実のお父様より事務所を承継した2代目です。本日は細江先生に名古屋総合税理士法人の成長戦略についてお話を伺います。まずは事務所の足跡をお聞かせいただけますか。
細江 私の父が名古屋市千種区に開業した細江会計事務所が名古屋総合税理士法人の前身です。創業は昭和47年ですので、現在は46年目となります。
―― 細江先生ご自身はいつ入られたのでしょうか。
細江 私は平成20年に細江会計事務所に入所しました。平成24年には父と私を役員とした税理士法人へ移行しています。
法人化の前後から、事業承継に取り組みました。法人化から2年目の平成26年には私が代表となり、父は会長になっています。平成29年の7月には、中区栄にある現在の事務所へ移転しました。
―― 事務所の規模はどれくらい変化されていますか。
細江 私が入所した当時は15名の規模でした。現在は30名の体制になっています。資格者は全部で11名おります。
―― 事業としても成長されているのでしょうか。
細江 売上は2倍近く伸びています。顧問先は500件ほどですね。
―― 細江先生が入所してから10年も経過していないわけですが、大変な急成長です。どのような戦略を取ってきたのでしょうか。