企業会計には「財務会計」と「管理会計」の2つの会計分野があります。管理会計は、経営改善を目的とし、経営者が経営目標を達成するための判断材料をサポートするための会計であり、株式会社MAP経営では「意思決定会計」と呼んでいます。「意思決定会計」をベースに「経営計画」と「達成管理」をサポートするMAS監査業務。MAS監査業務をベースに活躍されている会計事務所スタッフのスペシャルインタビュー。今月は福島県福島市でご活躍されているケーエフエスグループ 齋藤健太氏の事例をお届けします。

MAS監査業務に取り組むきっかけ

── 齋藤様が株式会社ケーエフエスに入社したきっかけを教えてください。

齋藤 私がケーエフエスに入社したのは2010年の2月、約14年前のことです。私は、両親が個人事業の飲食店経営をしていたこともあり、子どもながらに経営の苦労というものを見て育ちました。「一生懸命にやっているのに思い通りにいっていない……」。そのような人たちの役に立ちたい、何かよくなるきっかけはないかと思っていました。
それができる業種は何だろうと考えたときに、士業という選択に行き着きました。なかでも会計事務所への転職を希望し、転職先を探しているなかで、ケーエフエスに他の事務所にはないおもしろさを直感的に感じたのです。今思えば、それが未来会計だったのだと思います。

── MAS監査業務にはいつ頃から携わられたのですか。

齋藤 入社してすぐに、代表の小島に付いてMAS監査業務を担当するようになりました。中途でこの業界に入って、会計業界に対するイメージがあまり固まっていない状態だったので、最初からそれほど抵抗なく始められました。初めての受注は、税務顧問先に将軍の日にお越しいただき、ニーズを喚起してMAS監査を受注するという流れで、今もこの流れが基本であることは変わりません。
業務に対する抵抗はなかったとはいえ、税務監査より作業量が多くはないのに税務顧問報酬よりも高い料金を頂くという点に、「MAS監査にはそれだけの価値があるのか」と少し悩んだ時期もありました。当時、商品に対する自信が揺らいでいたのは、商品定義があいまいで何を提供すればいいのか分からないことが原因でした。2~3年くらいかけて試行錯誤し、「何をやって何をやらないか」を決定し、業務それぞれの単価を明確にしました。商品定義を作りこんだことで自信を持ってお客様に提案できるようになり、その頃から受注件数が伸びていき、「標準化」という新たなステップも見えてきました。

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