企業会計には『財務会計』と『管理会計』の二つの会計分野があります。管理会計は、経営改善を目的とし、経営者が経営目標を達成するための判断材料をサポートするための会計であり、株式会社MAP経営では「意思決定会計」と呼んでいます。「意思決定会計」をベースに「経営計画」と「達成管理」をサポートするMAS監査業務。MAS監査業務をベースに活躍されている会計事務所スタッフのスペシャルインタビュー。今月は岐阜県高山市で活躍されているMMPCコンサルティンググループ鴻巣将史氏の事例をお届けします。
MAS監査業務に取り組むきっかけ
── 鴻巣さんはどのようにしてMAS監査業務に携わるようになったのでしょうか。
鴻巣 私がMAS監査に携わるようになったのは、2016年からです。当時、事務所のMAS監査担当者は4名ほどいて、債権業務を中心としてMAS監査を行っていました。
私は別の部署で働いていましたが、隣の席だったMAS監査担当者に「一緒にMAS監査業務に取り組まないか?」と誘われました。それがきっかけです。彼がなぜ私に目をつけたのかは聞いていないですが、きっと声をかける少し前から、「こいつを巻き込んでやろう」という目論見があったのだと思います。
というのも、その頃には担当4名では手が足りなくなってきており、さらに税務顧問先から「4つの部門ごとにMAS監査をしてほしい」という依頼が舞い込んでいました。私はその会社を担当する上司の補助として、MAS監査業務に携わることになりました。初めのうちは資料作成などの補助業務だけでしたが、徐々に役割を振ってもらい、MAS監査という仕事に染まっていきました。
MAS監査担当者になってすぐに、他の会計事務所さんが開催していたMAS監査に関する研修やMAP経営さん主催のセミナーに参加しました。「MAS監査契約の獲得」が研修の宿題でしたが、研修期間中に2件受注することができました。
MAS監査担当者になり6年経った現在、担当しているのは10件です。MAS監査件数を増やすことにそこまで注力してきたわけではないので、爆発的に顧客が増えるようなことはありませんでしたが、少しずつ増えていきました。
最初の研修の受講後も、意識的にさまざまな研修に参加し続け、研修でお会いする方々から刺激やMAS監査のヒントを頂きながら、地道に活動してきました。今でも中部地域の会計事務所と合同で勉強会や「将軍の日」を開催することがあります。外部にも相談できる相手がいるというのはとても心強いです。
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鴻巣将史(こうのす・まさし)氏のプロフィール
1985年生まれ。岐阜県高山市出身。2011年MMPC税理士法人入社。入社後、税務監査担当者としてキャリアを重ね、2016年からMAS業務も兼任で実施。セミナーやイベントの企画立案・実施を経て、未来会計業務の推進に貢献。令和4年6月時点、MAS監査担当件数10件。
【MMPC実績】
MAS監査契約件数46件、MAS監査売上高4,700万円。