本誌2023年9月号では、ニュータイプの商業高校として注目を集める大阪ビジネスフロンティア高等学校(OBF)の取り組みを紹介した。今回はその続編として、同校で学ぶ現役高校3年生4名のインタビューをお届けする。グローバル化がいっそう進む過酷な時代に社会へ漕ぎ出す彼らは、OBFでどのような知識・スキルを身につけ、どのようなビジョンを描くのか。同校進路指導主事の鈴木康史教諭、一般社団法人大阪会計人クラブ代表理事の中島進氏にも同席していただき、生徒たちが見据える「未来」を探った。
(撮影 市川法子)

大阪ビジネスフロンティア高等学校とは?

従来の商業高校とは異なる、まったく新しいコンセプトを掲げる大阪ビジネスフロンティア高等学校、通称OBF。平成24年に大阪市天王寺区に設立された同校は、進学と就職の双方に対応するハイブリッド型の学びを重視しており、英語とビジネスを専門的に学べる「グローバルビジネス科」を全国に先駆けて設置したことで知られます。その教育体系の根幹には、国際社会で必要とされる英語・情報・会計という3分野の知識・技術を習得し、「考え抜く力」「前に踏み出す勇気」「チームで働く力」を養成するという目途があります。大阪の経済発展に寄与した実業家、五代友厚から連綿と続く商業教育の伝統を受け継ぎ、関西エリアの大学や産業界とも連携する独自の学習プログラムは、未来の会計人・経済人の育成に多大な貢献を果たしています。

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