写真は左から税理士法人YGP鯨井会計の鯨井規功先生、佐藤貴一先生、株式会社日本M&Aセンターの横田 茜氏

税理士法人YGP鯨井会計 代表社員税理士 鯨井 規功氏
社員税理士 佐藤 貴一氏

税理士法人YGP鯨井会計(茨城県つくば市)は、創立50年以上の歴史を誇る会計事務所です。「企業経営のコンシェルジュ」をモットーに、開業以来、相続税対策に注力しながら多くの企業を支えてきました。鯨井会計グループは税理士法人YGP鯨井会計を中心に、行政書士法人、社会保険労務士法人、相続支援センターなど10組織、16部門から構成され、まさに茨城県最大級の会計グループといえます。近年は、経営者の高齢化による中小企業の後継者不足問題を受け、事業承継対策支援、とりわけM&A支援事業に力を入れています。今回は、代表社員税理士の鯨井規功氏、社員税理士の佐藤貴一氏に、地元中小企業の永続発展に尽力する税理士法人YGP鯨井会計のM&A支援事業の取り組みについてお話を伺いました。

新天地で開業した二代目所長の決意

―― 税理士法人YGP鯨井会計は半世紀以上の歴史があり、相続対策、事業承継に強みを持つ、茨城県最大級の会計事務所です。日本M&Aセンターとは10年以上前から提携しており、関与先中小企業のM&A支援実績は、提携事務所のなかでも群を抜いています。本日は、YGP鯨井会計の鯨井規功代表と社員税理士の佐藤貴一先生にお話を伺います。はじめに、YGP鯨井会計さんの歴史からお話しいただけますか。

鯨井氏:鯨井会計は昭和39年、私の父である鯨井基司が茨城県下妻市で税理士事務所を開業したのが始まりです。「地元企業と共に生きる」を経営理念に、地元で暮らす方々を支えるべく、開業以来、相続税対策に力を注いできました。
現在、私が二代目として事務所を引き継いでいます。事業承継をしたのは平成16年ですが、その9年前の平成7年に税理士登録をした際、つくば市で鯨井規功税理士事務所を開業しています。

―― なぜ、開業の地をつくば市に決められたのですか。

鯨井氏:つくば事務所は、下妻市の事務所からは車で40分ほどの距離にあります。それまで、父が下妻市で事務所をある程度の規模まで開拓していましたので、その隣の市であるつくば市でもある程度知名度はあるだろうとの安直な考えがあったことは否めません。同時に、一からお客様を開拓する経験をすることで、自分自身が真の経営者になりたいという思いもありました。そうしてはじめて、自信を持ってお客様の経営支援ができると考えたからです。
実をいうと、利根川を渡って千葉県辺りで開業したいとの思いもありました。しかし、職員が転勤できる範囲で開業場所を考えてほしいという父の要望を受けて再考し、つくば市に落ち着いたという経緯もあります。

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