SMCグループ 代表 曽根康正
SMC税理士法人 代表社員 税理士 西川正起

東京・愛知・岐阜に5拠点、スタッフ総数100名超、そしてグループ5社を擁するコンサルティングファーム「SMCグループ」(愛知県名古屋市)。創業者である曽根康正氏(写真左)が「中小企業を良くしたい」との思いで、岐阜県多治見市でゼロからスタートして34年。百年企業の創出をミッションに掲げ、税務会計はもちろん、MAS監査を軸とした中小企業の経営支援にも取り組んできた。また、業界でも有数のIT化先端事務所でもある。そのSMCグループが2024年1月、世代交代を迎える。これまでカリスマ的経営者としてグループを率いてきた曽根氏が代表を退き、年初よりSMC税理士法人代表社員の西川正起氏(同右)が2代目代表に就任する。そこで今回、SMCの成長の軌跡を追いつつ、お二方にその成長要因と、アフターコロナとなる新時代に向けた成長戦略についてお話を伺った。
(撮影 市川法子)
(編集部注:記事内の曽根氏と西川氏の役職は、2023年12月25日時点のものです)

「百年企業の創出」を使命に掲げるSMCグループ

―― 全国5拠点、5つのグループ会社を擁するコンサルティングファームSMCグループは、代表の曽根先生がおひとりでゼロから開業し、成長拡大してこられた事務所ですが、なんと2023年で代表を退かれるとお聞きしました。来年からSMC税理士法人の西川代表がグループ代表を引き継がれるとのことです。
そこで今回は、現代表の曽根先生と次期代表の西川先生のお二方に、SMCグループの成長要因と、新時代に向けた拡大戦略についてお聞きしたいと思います。本誌にはこれまで数回ご登場いただいていますが、あらためてSMCグループの経営理念について、曽根先生からお話しください。

曽根 監査法人に勤め、監査の仕事に魅力を見いだせず、会計事務所では税務に多少やりがいを見いだしたものの、税金の計算だけでは飽き足らず、会計事務所を立ち上げたのが今から34年前のことです。中小企業をよくしたいという思いが募って、15坪のオフィスでひとりからスタートしました。顧問先はゼロだったにもかかわらず、とにかく中小企業を元気にしたいという願望だけは誰にも負けないという思いで開業しました。私が考える「企業を良くする」とは、「百年企業にする」ということです。これが創業の精神です。
そこで打ち立てたミッションが「SMCグループはお客様と共に成長し、創業百年企業を創出し続けます」です。百年企業を創ることを使命に、これまで22社の百年企業を創出、あるいは支援してきました。しかし、個人、法人合わせて顧問先は1600を超えていますので、まだまだです。

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