エンジョイント税理士法人 代表社員税理士 磯山大樹
代表社員税理士 智原翔悟

エンジョイント税理士法人(福岡市博多区)は、2019年4月に智原翔悟氏と磯山大樹氏の個人事務所を経営統合して創設された事務所で、クラウド会計を武器に急成長中である。中小企業のクラウド会計導入を通じて経理の早期化を支援するとともに、自社内で徹底しているITツールによる業務効率化・自動化のノウハウを活かしたDX支援を得意とする。エンジョイント税理士法人の沿革、経営統合の経緯、成長を続ける強みについて、智原氏と磯山氏からお話を伺った。
(写真撮影 市川法子)

新進気鋭の2事務所の経営統合で法人化

―― 本日は、エンジョイント税理士法人 代表社員の智原翔悟先生と磯山大樹先生にお話を伺います。まずは自己紹介をお願いします。智原先生から伺います。

智原 私は25歳のときに税理士登録をし、29歳のときにそれまで7年勤めた会計事務所を退職して、2017年4月に個人事務所を開業しました。勤めていた事務所はオンプレミスの会計ソフトを使っていたので、独立後はクラウド会計を導入し、ずっとやってみたかったITツールによる業務効率化に力を入れてきました。

―― 続いて磯山先生に伺います。

磯山 大学院を卒業して税理士事務所に約3年勤めた後、2017年8月に独立しました。年齢は智原の2歳下で、現在34歳になります。私もまた、クラウド会計による業務の効率化を目指し、個人事務所ではマネーフォワードを中心に、創業やスタートアップのお客様をご支援してきました。

―― お二人は年齢や独立した時期が近く、それまでもクラウド会計に力を入れていたのですね。エンジョイント税理士法人の沿革についてお二人からお話をお伺いします。まずは設立時期をお聞かせください。

智原 2019年4月です。磯山と私の個人事務所を経営統合し、磯山と私と、先日独立開業した柳田との3人で、エンジョイント税理士法人を設立しました。

―― 経営統合のきっかけをお聞かせください。

磯山 経営統合をする約1年前、とある勉強会に参加したのですが、そのときに初めて智原を紹介されました。当時から智原はクラウド会計でどんどん売上を伸ばしており、同世代の税理士のなかでも目立つ存在でした。

智原 個人事務所の法人化を考えており、私から経営統合の話を持ちかけました。きっかけは、磯山にfreeeを紹介したことです。最初はマネーフォワードもfreeeも両方使えたほうがよいだろうという気持ちで勧めたのですが、磯山の事務所ではなじむまでに少し時間がかかったようで、紹介して2カ月ほど経った頃にfreeeの担当者から「磯山先生がfreeeをやめたがっているので話してみてくれませんか」と相談を受けました。ちょうどそのとき、私は柳田と2人で税理士法人を設立する計画を進めていたのですが、柳田には個人事務所で独立したい考えもあったため、できればもうひとり、税理士に経営に参画してほしいと考えていました。それで磯山にも声をかけてみようと思い、後日、freeeが開催する若手税理士の飲み会の席に磯山が来たので、頃合いを見計らって磯山に経営統合の話をしたところ、磯山はその場で快諾してくれました。法人化する3カ月くらい前のことです。

こちらは 実務経営研究会会員 用記事です
すべての記事が読める「実務経営研究会会員(有料)」へご登録いただくと続きをご覧いただけます。