イデア総研税理士法人 代表税理士 南 徳行
副代表 公認会計士・税理士 南 彰悟

イデア総研税理士法人(大分県大分市)は、代表税理士の南 徳行氏(写真右)が1998年に創業した会計事務所である。時代とともに移り変わるコンピュータ会計やクラウド会計といった最先端ツールを早期に導入し、ソリマチを含む会計ソフトベンダーと連携しながら、顧客に合わせたツールで業務の効率化に取り組んでいる。もともと経営支援に力を入れており、税務会計についてはITツールによる自動化や徹底した製販分離に取り組むことで、地域最大級の事務所に成長を遂げた。事務所内では、代表が60歳を迎え、3年前に合流したご子息の南 彰悟氏(写真左)への事業承継が計画されている。イデア総研税理士法人のこれまでの歩み、その飛躍的な成長を支えた人事戦略、DX化の取り組みなどについて、代表の南 徳行氏と副代表の南 彰悟氏にお話を伺った。(撮影 市川法子)

大分ナンバー1事務所として地域の発展に貢献

―― 本日は、イデア総研のこれまでの歩みや、飛躍的な発展に至った事務所の強み、そして今後の展望を、イデア総研の創業者であり代表の南 徳行先生と、副所長の南 彰悟先生のお二人から伺います。
まずは代表の徳行先生から、イデア総研税理士法人の沿革をお聞かせください。

南 徳行 イデア総研は、25年前に私がマンションの一室で「南コンサルティング税務会計事務所」を開業したことが始まりになります。それまでは大分の大手会計事務所において税務会計を中心に税理士として修業をしていましたが、当時から税務会計よりも、お客様に経営のアドバイスで喜んでいただくことにやりがいを感じていました。開業後はコンサルティングに力を入れようと考え、当時、古田圡先生のセミナーや勉強会に参加して、お客様の経営計画を立てることから始めました。
その後は自分でセミナーを開催しながら少しずつ新規顧客を増やしていきました。経営支援サービスを掲げる事務所は当時の大分ではまだ少なかったため、開業時のブランディングのひとつになったと考えています。

―― イデア総研のオフィスは、ショッピングモール内という珍しい場所にあります。しかしながらお客様にとっては分かりやすく、車をとめやすい利便性の高い場所となっています。

南 徳行 こちらのオフィスに移転してきたのは、約13年前です。セミナーで顧問先を開拓していたこともあり、自前のセミナールームが欲しかったので、150坪という広さがあることで選んだのがこのオフィスでした。

―― 今は人が増えたので、セミナールームもオフィスエリアになってしまったと伺っています。現在の規模をお聞かせください。

南 徳行 現在、スタッフは約80人です。

―― どのような理念で組織を拡大されたのでしょうか。

南 徳行 イデア総研では、「お客様の繁栄を実現する」「お客様の繁栄を通じて社会に貢献する」「社会に貢献できるリーダーを育成する」「社員と会社の物心両面の夢と幸福を実現する」という4つの経営理念を掲げています。この4つの理念を実現するために、正直・誠実に経営することや、個々の人間性や能力の育成を大切に考えています。

南徳行先生
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南 徳行(みなみ・のりゆき)先生のプロフィール
イデア総研税理士法人代表税理士。1982年、関西学院大学商学部卒業。1983年、大分県内の税理士事務所に入所。1998年に税理士登録後、南コンサルティング税務会計事務所を開設。2006年、行政書士事務所(現イデア行政書士法人)を開設。2010年イデア総研税理士法人、イデア総研コンサルティング株式会社を設立。2011年に相続のRoots大分センター、2012年にイデアリスクマネジメント株式会社、2013年に株式会社大分経理代行センターを設立。相続・事業承継、経営計画作成支援など、これまで200件以上の案件を支援してきた。約80名のスタッフと税理士、公認会計士、社会保険労務士、中小企業診断士、行政書士が連携し、ワンストップサービスを提供している。
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