税理士法人SS総合会計 代表社員/税理士 鈴木 宏典氏

企業会計には 『財務会計』 と 『管理会計』 の二つの会計分野があります。管理会計は、経営改善を目的とし、経営者が経営目標を達成するための判断材料をサポートするための会計であり、株式会社MAP経営では「意思決定会計」と呼んでいます。「意思決定会計」をベースに「経営計画」と「達成管理」をサポートするMAS監査業務。MAS監査業務をベースに活躍されている会計事務所のスペシャルインタビュー。今月は静岡県浜松市でご活躍されている税理士法人SS総合会計の事例をお届けします。

「総合治療ステーション」として企業経営を支援

── 事務所の特徴と、力を入れられている業務についてお聞かせください。

鈴木 当社は静岡県浜松市の事務所です。従業員は73名で、地方でも大きな事務所となります。私の父が創業した事務所で、私は2代目になります。
当社はSS経営コンサルティンググループとして、会計事務所である税理士法人SS総合会計が母体となって、社会保険労務士法人SS総合労務、株式会社BTC、株式会社SSブレイン、浜松建設事務センター、株式会社T&Tマネジメントの6社で形成されています。
力を入れている取り組みは、企業経営にとっての「総合治療ステーション」として役割を担っていくことです。外部の専門家と提携し、経営課題に対して予防治療をしていきたいという想いを持ってお客様に関与しています。私たちが「かかりつけ医」となって、事前に経営課題を発見して、解決のためにマッチングさせることができる存在であると考えています。
例えば、決算前検討会や決算後報告会ですが、MAS監査や経営塾だけでなく、スタートアップ支援や折り返し融資の提案、バンクミーティングの立ち会い、セカンドオピニオン、人事評価制度導入コンサル、相続税申告、LINEによる補助金情報提供、上場企業の子会社の税務監査、社会保険・労務手続き、給与計算、就業規則、労務顧問、厚生労働省の助成金代行などは当社内で対応が可能です。
最近は、MFクラウド会計を中心とした経理DX支援を始めました。販売管理や粗利管理を目的とした原価管理ソフトの導入、人の教育についてはSSブレインで研修として提供しています。また建設業の顧問先が多いため、建設業の許可申請の代行を全て行っています。
税務調査の立ち会いであれば、国税出身の当社顧問がいます。
外部との提携でいえば、会社を売ったらいくらになるかを、株式会社日本M&Aセンターさんの会社販売価格診断で提供できます。信託に関してはトリニティ司法書士法人さん、高度税務はCIA税理士法人さん、医療に関しては株式会社MediBATOさん、経営理念策定だったら北端康良先生、戦略コンサルなら野原健太郎さんなど、経営のお困り事に関して45社と連携して治療する体制を整えています。

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