大阪府立大阪ビジネスフロンティア高等学校 校長 塩見暢朗
進路指導主事 教諭 鈴木康史
一般社団法人大阪会計人クラブ 代表理事/株式会社ウエーブ 代表取締役 中島 進
大阪府立大阪ビジネスフロンティア高等学校(大阪市天王寺区)は、今年開校12年目を迎える全く新しい商業高校である。全国に先駆けて英語とビジネスを学ぶ「グローバルビジネス科」を設置し、進学と就職の双方に対応したハイブリッドタイプの専門高校として、国際社会で活躍する高度な専門性を備えた人材を育成している。同校の最大の特徴は、国際ビジネスの世界に生きる社会人に必要な力を身に付けるための、関西エリアの大学や産業界と連携した独自のカリキュラムにある。その取り組みの一環として、弊誌7月号で取材した一般社団法人大阪会計人クラブの奨学金制度を活用し、日商簿記検定2級の合格者を多数出しているという。本稿では、同校の先進的かつ独創的な教育方針や取り組み、奨学金制度活用の狙いと実態について、校長の塩見暢朗氏(写真中央)と進路指導主事の鈴木康史氏(同右)、大阪会計人クラブ代表理事の中島 進氏(同左)にお話を伺った。(撮影 市川法子)
日本初のニュータイプの商業高校
―― 本日は、平成24年に全く新しいタイプの商業高校として設立された、大阪府立大阪ビジネスフロンティア高等学校(略称:OBF高校)にお邪魔しています。同校は、「全国にさきがけて英語とビジネスを学ぶ『グローバルビジネス科』を設置し開校した、進学に特化しながら就職にも対応するハイブリッドタイプの専門高校」を標榜しています。
本記事では、同校の校長である塩見暢朗先生と、教諭で進路指導主事の鈴木康史先生に、その具体的な取り組みについてお聞きします。
そしてもうおひと方、同校に奨学金支援を行っている一般社団法人大阪会計人クラブの代表理事である中島 進氏にもご同席いただき、支援の内容や仕組み、実態についても伺いたいと思います。
はじめに塩見校長から、大阪ビジネスフロンティア高等学校の成り立ちについて説明していただけますか。