パナソニック ネットソリューションズ株式会社 取締役 黒沢 学
営業統括部 ソリューション営業部 参事 菊地 実
株式会社フリーウェイジャパン 代表取締役 井上達也

これから本格化する電子インボイスと電子帳簿保存法に頭を抱えている会計事務所は多い。インボイスだけでも頭が痛いのに、電子帳簿で顧問先とデータを連動するのは無理と、既に諦めてしまっている税理士もいる。そこに一石を投じたのが、パナソニック ネットソリューションズ株式会社(東京都中央区)と株式会社フリーウェイジャパン(東京都中央区)だ。
パナソニックというとパソコンや家電のイメージがあるが、パナソニックグループのなかでパナソニック ネットソリューションズは、ワークフローシステム、映像監視システム、ITインフラなどのソリューションを担当し、開発・提供している。会計業界ではあまり知られていない同社だが、今回、会計事務所システムの大手、フリーウェイジャパンと組んで会計事務所のDX化に挑む。
昨年、パナソニック ネットソリューションズは電子データを保管するシステム「MAJOR FLOW Z CLOUD 証憑保管」を発表した。電子データはもちろん、紙で受領した証憑もOCRで読み取ってデータ化し、クラウド上に保管・一元管理する改正電子帳簿保存法に対応したシステムだ。フリーウェイジャパンは、パナソニック ネットソリューションズの高いセキュリティやサーバーの信頼性を評価し、会計ソフト「フリーウェイ経理Pro」との連携機能「フリーウェイOCR電子帳簿」を発表した。
フリーウェイジャパンは、中小企業や会計事務所のITコストの削減を目指す「フリーウェイプロジェクト」に取り組む国内最大級のクラウドメーカー。同プロジェクトの一環として提供されているクラウドサービス「フリーウェイ」シリーズは、中小企業の多くが主要機能を無償で利用可能で、ユーザー数は48万を超えている。会計事務所専用機としての機能があり、顧問先の自計化が数百円でできるため、税理士からの評価は高い。今回の取材では、パナソニック ネットソリューションズ取締役の黒沢 学氏(写真右前方)、参事の菊地 実氏(同左)、フリーウェイジャパン代表取締役の井上達也氏(同右後方)に、今回発表した「フリーウェイOCR電子帳簿」の概要と、両社が連携した経緯について伺った。(写真 市川法子)

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