税理士法人アップパートナーズ長崎オフィス 内田佳伯所長、ソリマチ株式会社 反町秀樹社長

ソリマチ株式会社(東京都品川区)は、会計事務所を母体として会計ソフトの開発・提供を行っている。同社が2016年より展開しているのがクラウド型ソリューション「会計事務所クラウド」である。「会計事務所クラウド」は、長年にわたって会計ソフトを開発してきた同社の強みを活かし、これまでのクラウド会計ソフトとは一線を画した操作性を実現している。会計事務所として自社でも「会計事務所クラウド」を活用し、この1年で大幅な業務の効率化を達成した。この実績を基に、現在は他の会計事務所にも展開を本格化。既に導入している会計事務所も出てきているという。そこで本稿では、ソリマチ株式会社の代表取締役社長である反町秀樹氏と、「会計事務所クラウド」を導入した税理士法人アップパートナーズ(本部:福岡市博多区)長崎オフィスの所長である内田佳伯氏に、会計事務所の業務効率化や業界の将来に関してお話を伺った。
 

記帳代行もカバーする会計事務所向けクラウド

―― ソリマチ株式会社は「会計王」シリーズを始めとする会計ソフトを提供しています。そのソリマチが現在注力しているのがクラウド型ソリューション「会計事務所クラウド」です。
本日はソリマチの代表取締役である反町秀樹氏と、「会計事務所クラウド」を導入している税理士法人アップパートナーズ長崎オフォス所長の内田佳伯氏にお話を伺います。まず、反町社長に「会計事務所クラウド」の開発に着手した経緯を伺います。

反町 私たちは20年以上にわたって「業務効率のアップ」「合理化」をキーワードに事業を行っています。私自身も平成7年に「会計王」シリーズのプロジェクトリーダーとして担当しました。おかげさまで「会計王」シリーズは累計100万本、ユーザー数30万、記帳代行会社を含む会計事務所のユーザー数も1万件を達成しています。
私たちの母体は63年前に設立した新潟県長岡市の税理士法人です。30名ほどの事務所なのですが、3年前に事業承継を実施しました。承継してみて大変驚いたことがあります。「現場で何が起きているか担当者任せでよく分からない」「残業も多く生産性が著しく低い」など、事業として魅力があるかどうか疑問に感じたほどです。

こちらは 実務経営研究会会員 用記事です
すべての記事が読める「実務経営研究会会員(有料)」へご登録いただくと続きをご覧いただけます。