税理士法人ヒトノワ山田会計事務所 代表社員 公認会計士・税理士 山田英裕氏

企業会計には 『財務会計』 と 『管理会計』 の2つの会計分野があります。
管理会計は、経営改善を目的とし、経営者が経営目標を達成するための判断材料をサポートするための会計として、株式会社MAP経営では「意思決定会計」と呼んでいます。
「意思決定会計」をベースに「経営計画」と「達成管理」をサポートするMAS監査業務。MAS監査業務をベースに活躍されている会計事務所のスペシャルインタビュー。今月は名古屋市千種区でご活躍されている税理士法人ヒトノワ山田会計事務所の事例をお届けします。

3代目として半世紀以上続く老舗事務所を継承

── 事務所の特徴と、注力されている業務についてお聞かせください。

山田 当事務所は祖父が昭和40年に創業し、昭和61年に父が引き継ぎました。私は後継ぎとして育ちましたが、会計業界が好きだったわけではありませんでした。クリエイティブの分野に興味があり、広告代理店に行きたいと考えていた時期がありました。大学卒業後は3年間ほど障害者介護やアーティストと一緒に作品を作ったりしていましたが、27歳のとき会計士試験に合格しました。
会計士試験に合格した後、監査法人で7年間お世話になりました。2010年1月に父が急死し、34歳のときに3代目として急遽事務所を引き継ぐことになりました。現在事務所は総勢18名で7~8名の職員がMAS監査業務に携わっています。
正直なところ、この業界に入る前は税法など決まったルールに沿って処理を行うという業務に面白味を感じることができませんでした。しかし、経営をクリエイティブに考えていくためには、会計が必要なツールだと気づくタイミングがありました。
それからはどのような会社も財務から見ることができて、それを経営に活かせるのが面白いと感じるようになりました。今では、私のように数字が苦手な人間が会計業界にいるというのは、逆に自分の個性だと捉えています。
そのような自分の経験を活かして会計の間口を広げ、「会計は楽しいものだ」と思っていただくために、勘定科目を数字や簿記とは違う観点から学べる「勘定絵科目かるた」を作ったりしました。

こちらは 実務経営研究会会員 用記事です
すべての記事が読める「実務経営研究会会員(有料)」へご登録いただくと続きをご覧いただけます。